(1)NHKドラマ
●NHK「ばけばけ」
朝なのでテーマ曲はこんなテンポでちょうどいい。全体的に映像が暗いけど、怪談を意識したものなのか。
「ひとりになって取り乱したい」って台詞は初めて聞いた。いきなり泣きじゃくる場面でもいいけど、このシーンを挟むのはアリだと思う。スッと伝わってくる言葉だった。
NHK「なつぞら」のてんよう(天陽?)君は大河ドラマの主役を終えてもまだまだ透明感があるな。
<ネットより>
●NHK「べらぼう」
江戸時代に北町奉行所で下されるお沙汰と言えば「遠山の金さん」を見る限り百叩き、島流し、市中引き回しの上打ち首獄門と決まっていた。なので、手鎖50日、身上半減が新鮮。でも史実の蔦屋重三郎はホントに老中に向かって啖呵を切れたんだろうか。
(2)民放ドラマ
今クールは野木亜希子、岡田恵和、三谷幸喜と脚本家に注目。日テレの河野Pの名前で見始めた作品もある。
●TBS「ロイヤルファミリー」
まだあまり入り込めていない。
●TBS「フェイクマミー」
波留はNHKと民放4局でドラマ主役を張った珍しい女優さん。TBSではこれで2本目か。
NHK「朝が来た」は明るかったが、往々にしてやや暗くて不器用な優等生役から逃れられない。けど、今回のは主役が笑わないコメディなのか、あまりない設定でいいんじゃない。
●日テレ「ぼくたちん家」
この河野裕英プロデューサーは同局「すいか」「野ブタをプロデュース」「セクシーボイスアンドロボ」など木皿泉脚本の名作ドラマを何本も世に送り出してくれた方。なので、キャストはさておき見てみた。
女性が横領して逃げているとか、「パフェは人生と同じ積み重ね」など哲学的な台詞を入れ込んでくるとか、懐かしい緑豊かな共同住宅に住んでいるとか、同局の2000年代前半の最高傑作「すいか」と類似点が多い。勿論「すいか」の明るさ、前向きさ、郷愁はこのドラマのテイストではなさそう。井の頭アパートよりハピネス三茶の桃源郷が好きだし、偽親の設定はTBS金10枠と被っているけど、まあいい。継続決定!
昨夜の第3話、みそ汁の隠し味もさすまたも良かった。
<第3話より>
●フジ「小さいころは、神様がいて」
ユーミンの曲は曲調しか記憶になくてこのタイトルが歌詞だったとは知らずに見始める。岡田恵和のNHK「ちゅらさん」の一風館・マリアルームでのゆんたく、「ひよっこ」の安下宿の中庭と同様のムードがこの賃貸住宅にあっていい感じで初回放送を見ていた。草刈正雄に「レレレのおじさん」と言わせる不釣り合いな役をさせるのは違和感あったけど、「ちゅらさん」の北村和夫の息子が主人公やるのもあるなのかと思っていた。
ただ、仲間由紀恵の一言にビックリ。じっとりと昔の約束が生きていたのか。前にも仲間&檀れいの2人がフジで怖い役柄(おそらく「美しい隣人」)を演じていて2話以降パスしたのを思い出した。
岡田恵和のゆんたくはこのドラマでも女子主体。男子部屋はどうにも情けない描かれ方だ。あと、子供の気持ちになって考えると自分たちの誕生日をどんな気持ちで祝ってくれていたのか今更ながらに不安になるのは分かる。
●フジ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」
この時代が懐かしいから見続けている。ただ、浜辺美波が鍋で豆腐を買ってきたシーンがあったけど、1984年の渋谷界隈にまだそんな情景が残っていたのか謎だ。まあいい。
2話以降は場面の急展開がなくなりそこそこ落ち着いてきた。菅田将暉が熱いのはいい。
けど、って思う。三谷作品は当たりはずれが大きい。綾瀬はるかと香取慎吾を主役に据えた気持ち悪い映画(「ギャラクシー街道」)があったけど、それと似た空気を感じる。NHK「鎌倉殿」の同窓会には興味ないし、まあいい。
違和感の理由を3つほど挙げておく。
・三谷作品なのに西村雅彦、梶原善、阿南健司など1人として出演していない
・かつてのフジ「王様のレストラン」、映画「ラジオの時間」のように1つの場面が定まったなかで長いワンシーンが演劇的に展開するのではなく、場面切り替えがあまりに頻繁でうっとおしい
・もし自叙伝的な作品なら三谷さんキャラと菅田将暉キャラが全く似通っていない。三谷さんを投影しているのは神木隆之介なのか。
●TV10「ちょっとだけエスパー」
大泉洋とテレ朝は好きになれないけど、脚本家の野木さん、極めて珍しいNHK「篤姫」の宮崎あおいが出演するので期待して見てみた。
序盤の10分くらい暗かった。エスパーが相手の体に触れた時に知れる内なる声「自分は何やっているんだろうか」「何で生きているんだろう」「もう限界」もどんよりした心理が気になった。漬物石より重たい宮崎あおいはいい感じ。ヘルメット被っている自転車に乗っていると子供のようにも見えるから不思議。

