現在、TBSドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」を放送中。冒頭のジャングルで羽根を広げたクジャクの姿は色鮮やかで美しい。
でも、クジャクって子供の頃に動物園で見た記憶はあるけど、大人になって野生の姿を見たのは1度だけ。そう、ネパールのチトワン国立公園(世界遺産)だった。ネパールと言えばエベレストなど山岳地帯を連想するが、チトワン国立公園はバラトプル空港から近くにあり、標高50~200mで暑い。
チトワン国立公園では2泊した。正確には国立公園の境界のすぐ外側の宿だった。そこで、4WDでサファリしたり、エレファント・ライド(象に乗って川遊び)したり、木製のボートに乗ったり。早朝にはバードウオッチングに連れて行ってもらった。私はジャングルの空き地で孔雀を見つけた。ネパリー(ネパール人)は孔雀peacockのことを「ピッコー」と呼んで教えてくれたのだ。如何せん距離が遠かったので、写真に納めると小さくて分からないくらい。もちろん、羽根を広げたクジャクのダンスなど見ていない。
<チトワンの孔雀を拡大、原寸大だといかにも小さい>
他にもこのエリアでは、レイノーRhino(サイ)が何頭も暮らしていた。他に網で囲われたエリアにワニが沢山いた。川で象乗りしたけど、あの川は安全だったのだろうか?
<川向こうにサイ2頭> ※拙著p.172の写真
<川で象乗り、レストランのワンコはバテ気味のご様子>
ネパールの首都、カトマンズでもクジャクを見つけた。と言っても、こちらはホンモノではない。スワヤンブナート寺院の石段を登っていく途中に、クジャクの石像を見つけた。こちらは記憶の彼方に忘れていたけど、ネパール旅のSDカードを改めて見直していて発見したもの。
<スワヤンブナート寺院の石段にクジャク像、石段を登り切ると>
スワヤンブナートは仏教寺院だが、クジャクも神なので祀られているのか。ネット検索すると、ヒンズー教、仏教いずれにおいてもクジャクは神格化されていた。羽根を広げた姿は確かに神々しい。ちなみにクジャクはインドの国鳥。
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インドでは蛇の毒のために多くの人々が被害を受けるため,蛇の天敵であるクジャクが神聖視され,ヒンドゥー教において女性神〈マハー・マユーリーMahāmayūrī〉として神格化された。これが仏教にとり入れられて〈孔雀明王〉となり,蛇毒をはらうだけでなく,あらゆる病災を除き,天変地異を鎮めるとされて,……
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※出典:コトバンク
他にも、この寺院のテッペンには羽根を広げた金色の孔雀の柱(Peacock Column)があったのだとか。旅した当時は全く気が付かなかった……。
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拙著では3章「ネパー エンディング ピース&ラブ」にネパール旅を納めています。
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※参考