都内の洋食屋で豚肉のジンジャーステーキを食べられる所がある。ただのポーク生姜焼きとは異なり、レモンのような香りがしたのを覚えている。何度か通ったのだが、ある日「ここのジンジャーポークは美味しいですよね」と振ってみた。なんと、会計してくれた若いアルバイト風の男性が「アップルジュースで味付けして最後にサワークリームを入れる」と味の秘訣を教えてくれた。
へぇ~、そんな企業秘密を気軽に喋ってもいのかな。でもサワークリームって何もの? それとアップルジュースも意外な取り合わせだった。で、アップルジュースとサワークリームを買って試してみることに……。
こちらが2度目の完成形。付け合わせはニンジン、マッシュルーム、ほうれん草、ピーマン、玉ねぎ。
<サワークリームを豚肉に乗せたトライアル②>
こちらが1回目の出来栄え。付け合わせはじゃがいも、マッシュルーム、ほうれん草。
<サワークリームがソースと分離したトライアル①>
1回目の状況から説明する。フライパン1つで調理。まず付け合わせを炒める。その後で豚肉をソテー。付け合わせを外に出した後で、小岩井りんごジュースを100mlとショウがのすりおろしを入れて、最後にサワークリームを絡めた。
<焼いて、アップルジュースとサワークリームを絡めて>
サワークリームがソースに一体化したわけではなく、まだらに分離してしまったので見栄えはよくない。味は甘くておいしかったんだけど。
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はてどう料理するといいのか?
対策1: 億劫がらずに、やっぱり鍋とフライパンを両方使おう!
対策2: 順序を変えて、豚肉がそこそこ焼けてから付け合わせを炒める!
対策3: 鍋に小岩井のりんごジュースを200mlくらい入れて温める。そこにさいの目切りしたリンゴを投入して煮詰めていく。リンゴも透明感がでてきた!
対策4: サワークリームには火を入れず焼き上がった豚肉の上に乗せてしまおう!
<鍋でアップルソースを作る>
3回目はもう一工夫してみることに。りんごを粗くすりおろして加えてみたのだ。この方がりんごの細胞壁が壊れて味が染みやすいんじゃないか。りんごジュースは100mlくらいに留めた。付け合わせはじゃがいも、なす、ピーマン。さいの目切りしたトライアル②よりもりんごの味が染みており、これが一番美味しかった! 料理する度に甘味が増してきたけど、おかずとしての違和感はない。自画自賛ながら、あれこれトライしてみたことは成功とみていいだろう。
<トライアル③>
サワークリームを初めて買ったので、試しに甘いものに付けてみる。酸っぱい感じもそう気にならない。デフィップもオススメと書いてあったのでそのうちチャレンジしてみよう。
<サワークリームとデザート>
2回ほど料理したところで、初めてニュージーランド(NZ)を旅した時、クィーンズタウンの中心街(レストラン名は忘れた)でアップルソースのポークステーキを食べた事を思い出した。NZは何を食べてもオイシイのだが、アップルソースで食べる豚肉は格別だったのだ。わざわざもう一度食べにクィーンズタウンを訪問しようと思ったほど。
その写真を古いSDカードから探し出した。これを見ると、ぶ厚い豚肉は見るからに美味しそう。しかも2枚ある! 脇に添えられたアップルソースはかなり煮詰めてジャムのように映っていた。
<Queenstownで食べたポークステーキ、サラダ> ※2010年
NZを旅すればトレッキング(トランピング)やカヤッキングもできるし、美味しい料理にもありつける! 拙著4章「サバイバル カヌー」にNZ旅を納めています。
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Amazon.co.jp: 旅は出たとこ勝負でうまくいく マリ共和国、イエメン…辺境旅行記 : 柳沢英貴: Japanese Books
※参考