時期: 2024.1.中旬

行程: 富士見パノラマ山頂駅(10:30)→入笠湿原入口でギブアップ→山頂駅(11:05)

 

1年前、2024年の正月は膝の痛みでヨボヨボしていた。それは前2023年12月に緩い坂道を登山靴でトロトロ下っている時から始まったもので、延べ1ヶ月くらい左膝にキツい痛みがあって、整形外科で診てもらっても「膝の骨のすき間が狭いから湿布。それでダメならヒアルロン酸の注射」と云われて困っていた。注射は定期的に打つとクセになりそう。何より、膝に注射針が刺さる絵が痛々しいので勘弁して欲しい。

 

で、以前に膝のリハビリで教わった運動を思い出したように始めたり、ネットで見つけた貼るヒアルロン酸テープを取り寄せてみたり、100均の膝サポーターで温めてみたりいろいろ試してみる。リハビリの際に足首に付けていたおもりも健康器具売り場で探して買ってきた。


ようやくなんとかヤマの空気を吸えるんじゃないかと思い、緩いヤマを選んだのが何度か登っている入笠山だった。ただ、この日もまだ颯爽と歩ける状態にはほど遠い。


いざ新宿駅に着いたのだが、たまたまエスカレーターがない階段だけの通路で、固まってしまった。果たしてこの駅階段を登れるんだろうか? 階段が上れない情けなさでよくヤマに行こうとするものだと我ながら呆れる。やむを得ず、回り込んでエスカレーターに頼った。そこまでして特急あずさに乗り込んだのだ。

 

<富士見パノラマのゴンドラより(上方、八ヶ岳全景、南八ツ、更にアップ)>

 

 

 

 

そんな軟弱な膝なのに、ともかく富士見パノラマスキー場のゴンドラ駅に着いたのだった。

 

<山頂駅から望む八ヶ岳(2)>

 

 

山頂駅は気温マイナス1℃で空気は澄んでいる。この角度は八ヶ岳がキレイに見える。最近知った八子ヶ峰だと至近距離から蓼科山と八ヶ岳が見えるけど、やっぱり入笠山はお手軽。

 

<スノーシューを借りて、ゆっくり歩き出す>

 

 

膝が不安。まだピリリとくる。入笠山はいつもアイゼンで歩いているけど、この日はコケるリスクを懸念して、スノーシューをレンタルすることにした。

 

右膝は10年くらい前から前十字靭帯が切れてそのままだし、左膝は右足を庇うから偶に痛みが出る。今回はそれが左膝で激しくなった感じだ。それぞれ膝装具と膝サポーターを付けている。それはいつもの事だけど、果たして新宿駅の階段すら登れないヤツが入笠山頂まで歩けるんだろうか?

 

<入笠湿原に降りていく階段、撤収して山頂駅へ>

 

 

確かに雪山を歩いた。2024年の初雪山。傾斜がないエリアしか歩けていないので、スノーシューで雪を踏んだだけって感触に近い。とは言え、いかにも膝が不安定で15分くらいで断念。ギブアップだ。仮にガンバってヨチヨチ歩きで山頂まで登れたとしても、下りは怖くて無理。こんなに短くて情けない山行は初めてだった……。