東京はどこにいても情報が溢れている。今日は東京で見つけた街道ネタを2つほど。

 

(1)日本橋にて

昨年暮れに日本橋を歩いた。もう20年振りくらいかも。なので、コレドとか高層ビルが建っている風景は初めてなのだ。東京スカイツリーもそうだけど、最近の新しい建物は和を意識した装飾が目立つ。新しいビルを2周して結局は飲食店に入りそびれた。

 

<日本橋コレド(3)>

 

 

 

この界隈はおそらくTBS「半沢直樹」のような銀行を舞台としたドラマのロケ地として映える場所。TBSだとこの界隈にある三井系のビルを使っていたかも。三井不動産のマークが以前よりカクカクしたものに変わっているのが新鮮。

 

三井不動産、三井信託、三越、東レなど、日本橋にどうして三井系のビルが多いのか。先日NHK「ブラタモリ」の伊勢路シリーズを見ていてちょっと納得した気になる。松阪は豪商の街で三井家の発祥の地で、小津安二郎の小津家も松阪の豪商だったとか。松阪は紀州徳川家の所領で、同じく松阪の豪商である○○家(失念)の商家が日本橋に店をいくつも構えていたのだとか。

 

<昔の三井信託銀行(2)>

 

 

2025年はNHK大河ドラマ「べらぼう」が放送されるためか、地下道で街道博2024の展示が催されていた。東海道五十三次の宿場町で現在の大都市が総じて人気投票でも票数を稼いでいる。

 

伊勢国・亀山が宿場町としてダントツの魅力があるのか、それとも組織票が投じられているのか。まだ20代の頃、東京から鈍行を乗り継いで紀伊半島まで行ったことがある。宿代を浮かすためJR亀山駅の小さな待合室で一晩明かした。確かGWだったので、そんな輩が私も含めて4人もいた。けど、あの時は紀伊半島の先端(新宮や太地)を目指していたので亀山の街はスルーしてしまった。

 

<街道博2024(3)>

 

 

 

駿河国の個別展示があった。二峠八宿ってワードは初めて聞く。八宿は東から順に

蒲原、由比、興津、江尻(清水)、府中(駿府)、丸子、岡部、藤枝

を指し、焼津は含まれていない。

※参考

https://tokaido-sunshu.jp/spot.html

 

興津宿は以前に軽く散策したが海岸線に高速道路が走っているのが残念、丸子宿はかつて丁子屋で食べたととろ汁が美味しかった。蒲原宿は東海道五十三次の雪景色が謎なところで、富士川の西岸にかつて地震山(地震で隆起したところ)と呼ばれた一角があり、ヤマではないけど気になるエリアなのだ。尚、登山者にとって大事な二峠は薩埵峠と宇津ノ谷峠。

 

藤枝宿は今年4月に初めてびく石(=石谷山)に登ってきたので、そこで知った事をNHK「べらぼう」繋がりで別途ブログに書いたばかりだ。

※参考ブログ

 


(2)新宿にて

ところ変わってこちらは曇天の新宿。東口のALTA(看板の跡あり)の向かいから線路下を潜って西口に向かう。何度となく通っている場所だが、ここが青梅街道だったのだと今更ながらに知る。街道の起点は伊勢丹前だったのか。

 

<青梅街道は新宿駅の線路下を潜っていた>

 

新宿追分とは今でいう伊勢丹がある交差点のこと。そう、新宿Wald9のそばにある「追分だんご」は美味しいので、新宿へ出掛けた時にはよく買ってくる。新宿御苑で花見する時にもここで団子を買っていったことがある。

 

<伊勢丹界隈が江戸時代の街道分岐点だった、青梅街道の宿場には知らない地名も>

 

 

Wikipediaによると以下の通り。JR箱根ヶ崎駅は確か都内で最も乗降客数が少ないって聞いた事がある。往時は賑わっていたのか。

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中野宿(東京都中野区)

田無宿(東京都西東京市)

小川宿(東京都小平市)

箱根ヶ崎宿(東京都西多摩郡瑞穂町)

青梅宿(東京都青梅市)

氷川宿(東京都西多摩郡奥多摩町)

丹波宿(山梨県北都留郡丹波山村)

塩山宿(山梨県甲州市)

小原宿(山梨県山梨市)

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<2025年3月の新宿西口はヤケに淋しい>

 
(3)新宿再訪
5月になってから新宿東口をうろついていたら、伊勢丹の斜向かいの地べたにこんなお江戸地図が貼られていた。赤点が伊勢丹の前の大きな交差点(新宿追分)で、確かに甲州街道と青梅街道の分岐になっている。それと、甲州街道の下が暗渠になっていて玉川上水が流れているのだと知る。新宿御苑の大木戸門まであと少し。
 
<ここが新宿追分>

 

2024年に点々と歩いた地味な玉川上水シリーズもどこかでアップするつもり。
・代田橋~初台
・羽村堰
・玉川上水~鷹の台