3日目の行程:道瀬でシーカヤック
さてこの旅のメインイベントであるカヤック。場所は紀北町でJR紀伊長島駅と三野瀬駅の間。いろんな海で修行されている若いガイドさんだった。彼と一緒にパドリングする。プカプカと小島が浮かんでいる湾内で波がない。しかも無風だったので気持ちがいいカヤック日和。
<穏やかな航路、ガイドさんと2人でパドリング>
「あっ、ナブラだ!」とガイドさんが海面の小ささ揺れを教えてくれる。実はナブラって言葉を海で聞くのは初めてだった。ナブラ(∇)はベクトル解析か流体力学で何かの用語として出てきたけど私には理解不能。ただ、微小な動きを捉えた言葉としては同義のようだ。
※速報ブログにも写真あり
陸からは到達できなそうなビーチもカヤックなら楽々上陸できる。ガイド氏が火を起こしてマシュマロを焼いてくれる。
<正面の浜で休憩、マシュマロは直ぐに焼けた>
アルミ箔に包んだ焼きバナナが甘くて美味しかった。焚火のボンヤリ見つめながらゆったりとした時間を過ごせる。
カヤックのガイドさんを探すのはいつも悩ましい。ただ、今回は「KiaOra Paddle」と書かれていたので即決。Kia Oraはニュージーランドのマオリ語で「こんにちは」なので、NZライクな雰囲気を感じたのだ。パドリング中も漕いでいる方の足をグッと踏み込むことで推進力を得られるとか、言語化して教えてくれたのがありがたかった。
<焼きバナナ(2)>
この日は11月下旬ながら暖かかったし、スキューバスーツを着ていたのでシュノーケルできそうだった。ホントならそのまま海に入りたかったのだが、何となく躊躇。
と言うのも、歯のブリッジが折れて治療(正しくは抜歯)放棄している所があって、最近はプールで泳いだ後で歯茎がパンパンに腫れ上がってしまうため。ブリッジが出来た当初はとっても感謝したのだが、2年くらいしか維持できなかった。ブリッジが壊れたあとは悲惨。プールの雑菌がいけないのか、海だと別の雑菌が悪さをするのか、そんな事をモヤモヤ悩んでいたため、シュノーケルする気になれなかったのだ。
<ヒトデが生きた証、厚肉の植物が自生>
実はこの前日はこの近くの民宿・美浜に泊まった。ここの夕食が大当たり!
<肉の陶板焼き、イサキの塩焼き・イカとアワビの酢味噌>
<鯛兜・鯛刺し、鯛の土瓶蒸し・鯛の茶碗蒸し・モズクカニ>
とにかく鯛づくしだったのだ。魚のことに詳しそうなお客さんもあまりの料理に驚いて宿のご主人にお礼を言っていたほど。私も同感、これだけ鯛を食べられたら言う事ない。海辺の宿がオイシイのはこれまでも利尻礼文、鶴岡(湯田川・湯野浜・由良)、館山、浦富海岸などで経験済だけど、ここはとにかく美味しくてかつ料理のバリエーションが豊富!
<夕暮れの古里ビーチ、早朝の浜を再訪>
カヤックを終えて、さんま寿司を食べて帰路につく。尾鷲も紀北町もとにかく食に恵まれた旅だった。
<紀伊長浜駅前でさんま寿司>