時期: 2021.10.中旬
行程: 東吾野駅(10:30)→ユガテ(11:40)→エビガ峠→鎌北湖(12:45)→北向地蔵→物見山(14:15)→日和田山(15:05)→高麗駅(16:10)
<紅葉、東吾野駅>
春と秋になんとなく歩きたくなると思いついたようにやって来るのが飯能。この日は東吾野駅をスタートして、10年以上も前に買ったガイドブックに載っていたユガテを通ることにした。
<ユガテは標高290m、のんびりしたユガテのヒトコマ(2)>
橋本山を通ってほどなくするとユガテに到着する。農家さんが数軒で小さな集落を作っているようだ。腰が曲がったお婆さんがちょうど向こうに去っていくと、後は人気がない穏やかな空間だった。
<コウヤボウキかな、アサガオかな>
集落で育てているだろう草花が多く、10月にしてはなんとも賑やかだった。
<ユガテの民家の花々(4)>
はて、ユガテって何だろう? ガイドブックに「湯勝て」、「湯が天」って表記葉が載っていたけど、どうしてカタカナ表記なのか。この先のエビガ峠もカナ表記。高麗駅前に朝鮮風の赤い柱が2本建っており、朝鮮由来の地名らしいコトを漠然と知っていた程度。ネット検索しても、それらしい情報なのかハッキリしない。タガテ、ショガテを検索しても謎のまま。
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ユガテという地名も珍しいのに、他にタガテ、ショガテという地名もユガテの近くにあるのですよ!
ユガテは湯ヶ天または湯毛手と当て字され、ゆずがたわわに実る温かい場所と説明されておりますが、それは湯という文字から連想された由来でしょう。
それじゃあ本当の由来は、なんなのか? 正直なところ、良くわかりません。お手上げです。
これは推測になりますが、古朝鮮語で、耕作に適した高地のことを○ガテと言ったのではないでしょうか? というのも、ユガテはもちろん、他のショガテ、タガテも高地の地名となっているからです。
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※出典
http://okumusazu.blog.fc2.com/blog-entry-305.html
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虎秀(こしゅう)という地名もやはり謎なんですが、「ユガテ」というカタカナ表記の地名が特に記憶に残るんです。
ユガテという地名の由来の説ですが、いくつかあるそうです。
<1>「湯が天」がユガテになった説(その1)
この地は昔、湯が沢山出ていた。ある年、湯が天に昇ってしまい湯が出なくなってしまった。湯が天に昇ってしまったので「湯が天」
<2>「湯が天」がユガテになった説(その2)
この地は昔、湯が沢山出ていた。湯が天に届くほどたくさん出ていたので「湯ガ天」
ここより高所に湯が沸いていたところがあるという説もあるそうで、すごく興味をそそられるんですが、残念ながらこの地域に湯が沸いていたという歴史的記述はないそうです。
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※出典
https://labo.mydns.jp/blogs/blog_entries/view/23/746727ef903a686b490c4d933c36367a?frame_id=68
京王線沿線にもそうした地名が2つあるようだ。その1つが深大寺。
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深大寺周辺には古代がひしめいている。このあたりは旧石器時代から連綿と人が暮らしている場所だ。飛鳥時代には狛江郷と呼ばれ、朝鮮半島(主に高句麗)から多くの渡来人が移住した。……(中略)……
深大寺周辺には古代がひしめいている。このあたりは旧石器時代から連綿と人が暮らしている場所だ。飛鳥時代には狛江郷と呼ばれ、朝鮮半島(主に高句麗)から多くの渡来人が移住した。……(中略)……
虎柏山祇園寺だ。名前でわかるとおり、最初に紹介した虎狛神社の旧別当。別当寺とは神仏習合時代に神社を管理していたお寺のこと。延喜式神名帳に載っているのは虎柏神社で虎狛神社とは字が違うのだが、別当寺だった祇園寺の山号が虎柏。古代の漢字はそもそも当て字なのでゆるいのかもしれない。
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※出典