翌日はエーゲ海の島に渡る。サントリーニ島が有名だが、もう翌日にはスイスに移動するフライトを予定してあったので、近場でいい。イドラ島に決めた。
ピレウスまで地下鉄で移動して、船着き場を探す。チケットを買うのに「地球の歩き方」に載っていた「イドラ島」と連呼しても通じない。船会社の人から「ヒドラ島」だと諭され、乗り場は「E8」だと告げられる。ただ、この「E8」が広くて船が何隻も停泊しているので分かりにくい。ここに限らず、アテネ周辺はツーリストになかなか不親切な土地柄だった。勿論訊けばいいのだが、肝心の人が歩いていないと聞くに聞けない。
<ヒドラ島に入港>
2島に寄港しながらヒドラ島まで2時間。そこは禿げた岩山のシマだった。島のごく一部にオレンジ色の屋根が密集した港町になっていた。
<碧い海(2)>
歩いて10分くらいの岩場でツーリストが泳いでいる。子供たちは5mくらいの崖から元気に飛び込んでいる。軽く泳いでみる。と言うか波に揉まれている感じというのが正しいかも。
<泳ぐ(2)、海辺でビール> ※3枚目は再掲
シーサイドの椅子でのんびりビールを呑んでから、午後は軽く街を散策することにした。
<坂道に沿ってオレンジ色の屋根が並ぶ(2)>
オレンジ色の屋根と白い壁面がずっと上の方まで続いている。裏道を進むと所々にホテルもあって、こういう南の島にのんびり滞在するのもいいな、と勝手に想像してみる。
<坂道、港には荷役のロバが居並ぶ、与うる者こそ幸せなり>
「歩き方」によるとこの島では自動車が禁止になっているとか。代わりに荷役はロバが担う。ロバってこれまでエジプトやヨルダンで見かけたことはあるけど、ヨーロッパと称するエリアでは初めて。ギリシャは本当にヨーロッパの括りで構わないのか、そんな事を数学に詳しい人、歴史に詳しい人、それぞれの本で読んだ事を思い出した。長くなりそうなので、この話は次回に回そう。
<ヒドラ島の教会(2)>
僅か半日のヒドラ島の滞在。アテネが余りにも暑いのでこっちでゆっくりしたいのがホントだけど、夕方の高速船でピレウスに戻る。
<ピレウスで道に迷って見つけた教会>
ピレウス駅からピレウス港まで迷わずに歩けたのにその逆ができない。どこにも案内板がなくて、ギリシャはなかなか観光客には不親切なところだ。道に迷ったら、やっぱり商店で聞くのが一番。港の形が微妙にコの字型ではなかったのだ。
歩きながら見つけたのが、トルコ・イスタンブールで見たのと似通った太った恰好の教会。おそらくアキア・トリアタ教会だ。窓枠の上にある赤っぽいレンガがギリシャ教会建築の特徴かも。アテネでもこのタイプを見掛けた。これもこれまでのヨーロッパでは見たことのない特徴だった。