今年5月、ニューカレドニアのことがニュース報道されていたのでビックリ。平和な南の島でどうして暴動が起きたのか。日本人観光客でも3泊の予定だったのに足止めを喰らって既に13泊を余儀なくされていると喋っていた。その後、ツーリストは空港に辿り着けたんだろうか?

 

確かにニューカレドニアはフランス領だけど、通貨はパシフィック・フランを使っているしフランス語が通じる南の島としか意識した事がない。

 

ちょうど、石川直樹「全ての装備を知恵に置き換えること」を読んでいて、アウトリガーカヌーなる言葉が出て、ニューカレドニア旅の写真を見返してみようと思っていた時期だった。

 

と言うのも、ニューカレドニアを旅した時にエンジン付きのアウトリガー筏(正式名称は知らないので仮称)に乗ったことがある。イルデパン島の移動で乗ったと記憶している。沈没しないように筏を安定させるために木材(orパイプかも)を2本ヨコに渡して浮の役割を果たす物体と固定していた。あれがアウトリガーって構造だったのか。

 

他にも、釧路川でカナディアン・カヌーするのに2艇を連結して固定するのに鋼材をヨコに渡してボルトで締めていた。ニュージーランドのエイベルタスマン国立公園でカヤックした時には3艇で大きな布を帆のように張って進んだことも思い出した。

 

言葉が先行してしまったが、アウトリガーを日本語にすると「舷外浮材」。これはもう写真を見れば一発で分かる。

 

<イルデパンのアウトリガー筏(2)>

 

 

【註】この写真はいずれも2007.5に撮ったもの。ただ、古いiPadからファイルを取り出せないのでiPad画面をスマホで撮ってアップした。

 

僅か4泊くらいの短い旅だったが、ツーリストとして現地でお世話になったのは原住民族の人達ばかりで、喋るのはフランス語オンリー。食べたのは洒落たフレンチやどでかいロブスターだった。

 

トロピカルとフランス文化圏、そんな不自然さを当たり前のように受け入れて旅させてもらっているのは図々しいと言えばその通り。民族自決の時代はとっくに過ぎ去っているのに21世紀になってまだフランス領に留まっていたのは何故だったのか、そんな事に疑問を持たずに呑気に旅していたのは軽率だったかも知れない。

 

もちろん、今になって反省することであって、当時は何ら気に留めることもなかった。フランス系住民にとって有利な法改正するのでは、程度の差こそあれイスラエルがパレスチナ人に行っているアパルトヘイトと変わらないじゃないか、と思うのだ。ひっそりなのか、ラジカルなのかその違いだけに映る。

 

<NHKニュース防災アプリより>

 


5月下旬、フランスのマクロン大統領が現地に入ったとの報道があった。で、その後どうなったのだろうか? 6月に入ると情報は極端に少なくなる。僅かに見つけたのがコレ。とりあえず移動の自由は確保できるようになったようだ。

 

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2024年5月18日現在、フランス政府 及び ニューカレドニアのフランス高等弁務官事務所は下記情報を発出しています。

・ニューカレドニア全土に非常事態宣言

・5/16(木)から夜間外出禁止(18時~翌朝6時)

・集会・武器の販売及び運搬・アルコールの販売禁止

・日中の外出についても極力控えること

・学校などの教育機関について指示があるまで一時的に閉鎖

……(中略)……

エアカランは、2024年6月5日より、長距離 及び 中距離商用便の一部を段階的に再開します。日本路線は 6/7(金)に、ヌーメア→成田線(SB800便)、6/8(土)に成田→ヌーメア(SB801便)を運航予定です。

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※出典

https://www.tokutenryoko.com/news/passage/17626