まずは韓国岳の写真をあと何枚か紹介していく。緑色の火口跡が覗き込めるようになっており、その所々にミヤマキリシマが咲いている。山頂で島根県から来られた年配の方と話す。「大山は夏よりも今くらいの季節がベストだよ」。

 

<ミヤマキリシマ、山頂付近はゴツゴツした岩肌が続く>

 

 

<お釜を覗く、外周をひと回りできそう>

 

 

新燃岳も特徴的な山容だった。友人と大福を食べて一服。本当は大浪池をグルッと回っていきたい気持ちもあったけど、時間を考えてそのままピストンで下山。

 

<あれが新燃岳、白い花>

 

 

この日の宿では、夕食会場に言葉のクセが抜けない男女がいた。いずれもやや小柄。

「どこの国から来ましたか?」と問うと

「ネパールです」

「私も10年くらい前に行きました。ブーンヒルまで登りました」

そう言うと、「では、ネパール大地震の前ですね」とナイスな返事が返って来た。

 

私がネパールを訪れたのは2011年5月、まさに東日本大震災の直後で、現地で出会った人も日本の事をいろいろ心配してくれた。経済的にはずっと豊かなはずなのに、どうしたものかと戸惑った。ネパール大地震はその数年後だった。あのスカスカのレンガ造りの家ではとても揺れに耐えられそうにない。突然、そんな思いがグルグルと頭を駆け巡った。優しいネパール人男性だった。遠くにいたネパール人女性の店員もこちらに来て話に加わった。


※参考ブログ


<この日の夕食会場のいす2種>

 

実はこの時、奥にある柔らかい椅子に座っていた。水分不足だったためか、左足が吊ってしまった。もしかして普段からソフトな椅子に座る暮らしをしていないので脚が緊張していたのかも知れない。塩を舐めて、手前の固い椅子に交換してもらう。この方が足に優しいようでツッパリ症状が解消された。

 

登山のアトで足が吊ったのは過去に1回だけ。秋の信越トレイルを歩いた晩に民宿で痛くなったことがある程度。あまり考えても仕方ないので、たまには水分や塩分に気を遣うようにしたい。

 

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3日目:えびの高原(10:00)→白鳥山(11:25)→えびの高原(12:45)

 

この日は前日に途中まで歩いた白鳥山に、友人と一緒に登る。ここでもピンク色が鮮やか。白い花が咲いており、コガクウツギと聞いたのだが花の写真が見当たらない。マムシグサもあったけど、九州ではツクシヒトツバデンナンショウと呼ぶとか。

 

<コガクウツギの葉っぱ、ここでもミヤマキリシマ>

 

 

甑岳まで足を伸ばすならそこそこ時間が掛かるけど、この日のトレイルは前日と比べたらかなりラク。時計回りに進んで白紫池を一周、六観音御池と甑岳を眺めてきた。前日に登った韓国岳も見る角度によって割れて見えたり穏やかに見えたり少しずつ変化していた。

 

<白鳥山から見た甑岳、池を回って(2)>