●TBS「不適切にもほどがある!」
【第2話】
昨今の「働き改革」とその成功事例を伝える報道番組。それも1つの真実だろうけど、成功例だけでは片手落ちだ。NHKの某番組でも正反対の事例を紹介しつつ落としどころに疑問ある特集番組があった。
現場の切実な悩みをコメディ・タッチで示してくれた。「職場復帰してもいいけど良いモノを作ってくれとは云っていない」って当事者としたら嫌がらせでしかない。仲里依紗が「ヤル気を削がないで♪」と明るく歌い上げたけど、これがホンネだろう。私も50才を越えたある日、そんな意図の発言でムカッとした事がある。
1986年の阿部サダヲが現代の想い出の残し方が変わっているのを知った。思い出がスマホの中の二次元情報に縮こめられているのを知ってどう思ったんだろうか。表情だけだと分かりにくかったけど、徐々に爆発させてくるんだろう。
<TBSサイトより>
【第3話】
ネットで見つけた形容詞「意識低い系タイムスリップ・コメディ」はあくまで謙遜したもので、EBSテレビってもしかしてエロBSなのか。今年もTBSドラマは意欲的。「VIVANT」は正統的な作りだったけど、このドラマを金10枠で放送するにも勇気がいる。
磯山晶P―宮藤官九郎ラインのドラマはかなり展開が速いのと38年前と現在を往復しているので、頭が混乱気味。1週間も空けて続きを見ると付いていけなくなりそう。最初の1分で前回のハイライト映像を挿入してもらえると記憶が戻りやすい。
吉田羊のダンナがかつて阿部サダヲの教え子だった。そんな妙に密接な人間関係を嵌め込んできたな。38年前の生徒とその息子が友達になるってカオス。
コンプライアンスに過剰反応してしまうプロヂューサ(山本耕史)は悲しく、軽く明るい八島智人(本人役)のノリでなくてはこの窮屈な時代をすり抜けられない。
●TBS「さよならマエストロ」
富士山と富士急行と茶畑って富士市か富士宮辺りだろうか。ロケ地が気になる。
●NHK「お別れホスピタル」
【第1話】
高齢化社会とは言えなかなか重たいドラマを作ってきた。古田新太みたいな人は多いんだろう。丘みつ子のほか松金よね子、木野花などひとクセある役者を揃えてきたな。
患者が立て続けになくなると看護師さんはやり切れない。それをきっかけに離職したってって話を聞いた事がある。1つ違和感を言っておくと、他の患者への影響を考えて4人部屋でご臨終を迎えることはまずないと思う。たいていは前日くらいにナースセンター傍にある2人部屋か個室に移動させるもの。死が連鎖してしまうのはありえない事。
【第2話】
岸井ゆきのの「家族が一番って脅しっぽい」、高橋惠子の「早く逝って下さい」など科白が尖っている。だからこそ甲斐がいしい高校3年生に対する母の「お婆ちゃんみたいな子」ってほっこりした場面に救われた。
●NHK「光る君へ」
北条も徳川も武士はどんなに裏工作があったとしても最後は戦で決着をつける。それが良いとは言わないけど、公家の世界は毒薬とか謀議とか陰湿なので見ていて明るい気分になりにくい。
●NHK「ブギウギ」
(継続中)
●NHK「作りたい女食べたい女2」
パート1は食を楽しむ友達以上に見えず、軽い15分ドラマ。それに対してパート2は確かにLGBT色が出てテイストが変化してきた。明るい表情の比嘉愛未と無表情の食べる相方の不思議な空間はそのままなんだけど、うーん。
ともさかりえって年齢を感じさせず、ニュートラルな明るさをキープしている。
●日テレ「となりのナースエイド」
第2話までの明るい病院コメディ路線が良かった。第4話で謎が増してきた。第5話でダークになってきた。原作の知念実希人って1冊だけ読んだ事あるけど、「ひとつむぎの手」の主人公の真面目なキャラとは全然違うな。
※参考ブログ
●フジ「春になったら」
(継続中)
●TV10「グレイトギフト」
主人公があまりにふがいないので毎回見終わった時に、不快な気分になってしまう。謎の波留もいいけど、TV10はもっとスマートなドラマを作って。