ドラマの感想に入る前にCMの科白を1つ紹介。「AかBかではなくその間のちょうどいいところ」。

 

大和ハウスのCMで注文住宅と分譲住宅のいいとこ取りを唱っていた。他にも髪をどれくらいカットしたいのか、塩や砂糖がどのくらい足したいかなど、落としどころはそういう微妙な位置にあるもの。この発想は大事なんだな。

 

(1)フジ「いちばんすきな花」

【12/7放送】ある集団の中で自分だけ新参者だったりすると、どこまで踏み込んで発言したらいいのか分からない時があってそうすると黙ってしまう事があった。多部未華子と喋っている時のみどちゃん(美鳥:田中麗奈)の科白がコレだった。「2人は安心する。5人は違う。4人と1人」と。

高校教師のみどちゃんと男子高生の補修授業の会話も良かった。生徒の「また来ます」に違和感あっただろうに日が経過するにつれて先生がつい「またおいで」と返していた。

あの4人の世界で詰まりそうな予感もあったけど、前回と今回でみどちゃんがいいスパイスと言うかアクセントになったし、4人の関係も複層的に深まった感じがする。

 

<ネットより>

 

【12/14放送】今回は女性陣2人が弾けた。今田美桜が呑み屋で「バーカ、バーカ、バカ」と思いっきり言い放つ。これは良かったんじゃないか。言いたい事を言えないキャラだからこそ許される暴言。多部未華子は妹の誕生日に自分のキャラを脱皮しようと無理に盛り上がってコケる。コケるのもこのキャラ故だから、まあいい。

みどちゃんは空港で難癖オヤジに言いがかりを付けられる。怒って言い返せばいいのにそれをしないのが彼女のキャラ。「悪評は悪意じゃない。価値観だから正しい」と若い彼を慰める3人。正論は分かっているけど彼はすぐに腹落ちできない。松下洸平はずっと大人しい役に徹している。心が波立たないのか。このドラマはグダグダ続きだけど、あるあるだから見ていられる。

 

【12/21放送】彼彼女、友達、家族などいちばん大切な人、そんな順序なんて決まっていない。それぞれに大事なのがホント。

この4人、この3ケ月に会話を重ねることで自己肯定感がかなり増してきた。気が進まない同窓会の通知にノコノコ出掛けて行くより欠席と返事できるようになったのも、彼女達にとっては自分らしく生きやすくなった姿だ。

あと、ゴミ箱の下にゴミ袋を置いとくのは賢いかも。

 

(2)ガタガタの視聴率

視聴率は秋ドラマ全滅。「いちすき」がよくできているけど伸びなかった理由は↓のコメントの通りだろう。それは仕方ない。

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脚本がどうの、演者がどうの以前に、ひと言で言ってしまうと、内容的に《知り合いに薦めにくい》というのが、数字が伸びない最大の理由だと思います。『silent』だったら《ココがいいからとにかく見てみて》と言えたんでしょうが、『いちすき』の場合は《これに惹かれるという自分が相手にどう映るか》が気になってブレーキがかかってしまう。どんなに好きでもその良さを他人に説明することもできず、Tverのお気に入り登録するに留まる人がかなりいそう

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※出典

https://news.yahoo.co.jp/articles/a03754d9020ab22864c3ad19e9b32d305989f0c3

 

(3)NHK「どうする家康」

【12/10放送】本多政信とその息子くらいしか登場しない。なんだか寂しい徳川のメンツだった。牢人が屯するアンバランスな豊臣方もなんだか盛り上がらない。1大決戦なのは分かるけど、やっぱり悪あがきにしか見えなかった。

脚本家が大坂の陣までお市の片思いを引っ張ってくるのは趣味の問題。公家として生き残る道を選んでも良かったんじゃないか。

小牧長久手と大坂城で僅かに登場した信長の息子・織田信雄は対照的だ。これまで興味もなかったが、秀吉―家康と渡り歩いて家光の時代まで生きて、幕末まで織田の家系は永らえたのだとか。

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将軍は秀忠を経て家光になっていた。寛永5年(1628)にはそんな将軍・家光が催した江戸城の茶会に参列している。……(中略)……数多くいた信長の息子のうち、幕末まで大名としての地位を守ったのは、この信雄の家柄だけだった。

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※出典

https://president.jp/articles/-/52823?page=5

 

<ネット画像> ※再掲

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【12/17放送】徳川四天王は既に亡くなっているので、大坂の陣を3週に亘って描くには長過ぎる。敢えて淀君にスポットライトを当ててもなぁ。

信康と五徳の婚礼に際して鯉の逸話が描かれる。あれって再現VTRだったのか、記憶にない。仮に「ただの人殺し」人生だったとしても瀬名と信康、三河家臣団に囲まれてえびすくいで笑っていた頃が一番幸せだったんだろうな。いいエンディングだった。

 

<ヤマサのえびすくい> ※再掲

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(4)NHKで大坂の陣の特集番組

12/10にNHK-BSで大坂の陣の考察番組を再放送していた。豊臣方が守口で堤防を決壊させて大坂城の北東部を大規模に浸水させて徳川の攻撃を防いだ、真田丸も水のお陰で四方を守らなくても済んだのだとか。

 

<秀頼が守口の堤防を決壊させて水で防御(2)>

 

 

対する徳川方は毛利に命じて水路を塞いで、備前島から大筒で砲撃できるようになったのだとか。歴史って面白い。

 

<片桐且元の助言で徳川が対抗>

 

(5)その他の連ドラ

●NHK「ブキウギ」

戦争の時代にしては主人公の周りだけヤケに明るい。

 

●日テレ「ゼイチョー」

徴税禁止リストの存在でドラマの雰囲気はかなり沈んだものになってきたけど、商店街の人達を救う回は明るいテイストが戻ってきた。

いろいろな社会の陰の部分にスポットライトを当ててくれて、いいドラマだった。

 

●フジ「トクメイ!」

途中から見始めたけど何も感想が出てこない。


●日テレ「こたつがない家」

いつも賑やかで温かいのでこたつがなくても大丈夫な家族ってことだったのか。でも、小林薫と吉岡秀隆をもっと大事に使って。