ジャンダルムとかTVの登山番組で見た事あるエリアは自分にはまだ相応しくないと思う。ここからはそのまま来た道を辿って戻る。

 

<奥穂山頂の案内板、登り返れば涸沢岳>

 

 

帰路では奥穂と北穂の間に聳える3000m峰・涸沢岳の存在をまじかに見る。ついでに登りたい気もするけど、気分的には国内標高3位の奥穂高岳・3190mに到達できたことでもう満足していた。

 

<モノトーンな岩稜帯を戻っていく(2)>

 

 

このハシゴ、登る時はなんともないのだけど、いざ降りようとすると高度感がある。段数にして10~20くらいだったと思う。まあ、八ヶ岳・権現岳~キレットの間に69段の長いハシゴがあったけど、あれは緑の中だったのでこうした灰色の異世界とは異なる。

 

<鉄ハシゴの直下に穂高岳山荘、ひび割れ> ※1枚目は再掲

 

 

小屋でジュースを飲んで休憩。ここからザイテングラートを慎重に下りていく。

 

途中でツアー・ガイドさんと年配女性2人が上がってきたので、ゆっくりと話す。このガイドさんは「燕岳の叢でクマに会った」と軽く話してくる。この会話はどうしたのかと疑問に思うほど長かった。どうしてノンビリしているんだろうと思っていたら、かなり遅れて年配男性(70代)が2名ようやく追いついてきたのだ。そうか、女性の方がパワフルってこと。

 

<ザイテングラートの下端に戻ってきた、あの雲間の中を歩いてきたのだ>

 

 

思えば涸沢小屋からザイテングラートまでの間にあの見晴台はなかった。涸沢ヒュッテから登る場合には、途中でこのルートに合流するのだろう。その手前だったのか。

※参考ブログ

 

<ナナカマド、おはぎ、2泊目はサーモンタルタル>

 

 

 

夕食が待ちきれなくて、おはぎとドーナッツを喰らう。夕食も美味しかった。

 

<夕食後の涸沢(2)>

 

 

この日の夜、月暉(つきかさ)を見た。太陽のブロッケン現象は見た事あるけど、月の輪は初めてだった。

※参考ブログ