いよいよ登山エリアに入っていく。

 

<あそこが山頂か、年代物の橋>

 

 

ただ、周遊コースは1周でもそんなにかからないようだ。ところがいざゴロゴロした岩が積み重なっているエリアに入るとハシゴで直登することに。しかも天井部に岩が詰まっていて体をよじってその上に抜ける場所もあった。もし地震でもあったらひとたまりもない。ここが通天洞。

 

<岩のはざまをハシゴでよじ登る、上が見えないヨ>

 

 

石のアーチがあった。これが石門だ。長年の風雨に耐えた石門の正しい呼称は通天門だ。その向こうに聳えているのはカッコイイ隆起をみせる明神山。乳岩峡の登山道をまっすぐ進めばあの山頂に立てたのだ。

 

<石門の向こうに奥三河の明神山、石門を見上げる>

 

 

こうしたアーチは珍しい。かつて中東・ヨルダンのワディ・ラムで赤茶けた岩のアーチをくぐった事を思い出した。そこは灼熱の岩砂漠だった。

 

<ワディ・ラムの石アーチ>  ※2008年


石門をくぐると下り坂に入った。山頂らしき場所はなく、おそらくここが乳岩の山塊のピークなんだろう。三河川合駅が標高200m弱、乳岩の標高が670mなのでそこそこ登った筈なんだけどほぼ印象に残っていない。とにかく山頂直下の先が見えない岩登りだけが強烈なインパクトだった。

 

<乳岩洞穴(2)、黄葉>

 

 

 

もう1つのハイライトは洞穴。洞穴って湿気ているとか冷風が吹き上げてくるものだけど、ここはハシゴを上がっていく開放的な空間。

 

<皇帝ダリア(2)>

 

 

飯田線を待つこと1時間。コンビニを探して歩いていると見付けた巨大な花。枝の張り出し口も頑丈な構造だ。皇帝ダリアは晩秋に飯能(埼玉県)でも見かけたインパクトのある花だ。