この山域はすぐ隣りの高川山とほぼ同じ花が咲いていた。その代表はヒトリシズカ。地味な色合いのジュウニヒトエも咲いていた。イカリソウは前年の高川山で初めてみたのでここにも咲いているかチェックしたけど、ここでは見当たらなかった。

 

<ヒトリシズカ(2)>

 

 

そもそも九鬼って名前の由来は何だろうか。と言うのも、九鬼水軍で有名な三重県南部(熊野古道の尾鷲あたり)に八鬼山があるし、もしかして海なし県の甲州で何か関係があるのか。ネット検索してみた。

 

======

むかしむかしあるところにで始まる「桃太郎」の伝説がここ九鬼山に語り継がれています。大月市百蔵山(モモクラヤマ)で生まれた桃太郎は、上野原市の「犬目」で犬を、大月市の「猿橋」「鳥沢」で猿とキジを引き連れ、九鬼山に棲む鬼を退治にやってきたと伝えられています。

======

※出典:都留市観光協会

https://tsuru-kankou.com/%E4%B9%9D%E9%AC%BC%E5%B1%B1/

 

そうか、百は桃と同じ音だな。九鬼山は大月の桃太郎伝説と鬼がセットになっていたものなのか。

 

※参考ブログ:大月駅前

 

九鬼山の山頂もガスで煙っていた。視界不良。

 

<山頂、ツツジ>

 

 

ここで地元の方とお別れ。下りは直進して回遊するルートを選んだ。ヤセ尾根を下山した後がちょっと厄介。このルートは急な斜面をずっとトラバースしていくものだった。写真では斜度が伝わりにくいけど、もし足を滑らせたらと思うと慎重になるエリアだった。

 

<下りはこっちのコースへ、裏道にもヒトリシズカ>

 

 

結局この日に山の中で出会ったのは僅か5名だけだった。池の山コースとの分岐近くで地元の80代の男性と再会した。

 

<若葉、登山道もほぼ終わり>

 

 

2021年の高川山と同じく、禾生駅で始まり隣りの田野倉駅で終わる4月の登山だった。

 

<ヒメオドリコソウ、甲府の萬集閣>

 

 

因みに、この日は甲府駅前に前泊した。駅から徒歩1分の萬集閣。木造3階建ての宿でいつも甲府界隈のヤマに登る時とか、春日居の桃の花を見に行く時など何度か使わせて頂いている。蔦に覆われた外観はなかなか年季の入ったもので、コロナ前はインバウンドの白人ツーリストと一緒に朝食を摂った事もある。