(1)NHK「どうする家康」
【4/16放送】小豆と阿月で音は同じだけど、そんな掛け合わせも脚本家の趣味なのか。確かにコンペイトウのシーンで登場していたけど、それは一瞬の事。さもこの回の主役のように取り上げるのが正しいのか疑問。
家康が信長にブチ切れる展開もあまりの唐突感でついていけなかった。「どうする」って今年の脚本をどうする気なのか聞きたい気分。
(2)単発もの
●NHK「幸運なひと」
NHK「あさいち」で鈴木アナがディーン・フジオカの龍馬に興奮していた後で、ちょうどこのドラマを紹介していたので見てみた。ガンで余命宣告された夫婦の生き方を描く。元駅伝選手の体育教師が肺がんで思うに任せなくなるのは辛い。
これも1つだけど、ガンはステージによってはずっと働ける、付き合っていく病気になってきたのもホント。悲劇として描きにくいのかもしれない。笑いを交えてもいいので、そうしたドラマが出てきてもいい時期なんじゃないか。
●TBS「東京MER」
医療ドラマにはあり得ない相変わらずのハラハラ、ドキドキ。
鴻上尚史のワル役が新鮮でいい。日曜劇場向きの良い役者を見つけたな。この人の文庫本を読んでみると暗いんだけど、喋りは軽妙だしとうしても本の印象と一致しなかったのを思い出した。ちょうど部屋の掃除をしていたら80年代末の第三舞台のチラシがダンボールの奥底から出てきた。昔、下北沢・スズナリとかで芝居を見たなあ。高円寺の芝居前に見掛けた事もあった。
<第三舞台の鴻上さん>
●TBS「ひとりぼっち」
四半世紀前の東芝日曜劇場テイストそのまんまのドラマだった。懐かしいけど、科白回しも登場人物もロケセットの古臭い感じも、橋田寿賀子色、「渡鬼」色に染まったドラマ。どう見ても主役はおにぎり屋の女将に見えた。
(3)今クール
●TBS「ペンディングトレイン」
いきなりワープする展開って、常盤貴子が主演していたフジ「漂流教室」を思い出した。当たりか大外れかまだ分からないけど、まずは期待。
どこでロケしているのか気になる。富士の樹海と三宅島かな。伊豆大島の黒砂漠は真っ黒だったので、三宅島の雰囲気の方が近そう。
<三宅島のひょうたん山の近く> ※2017.12
●NHK「らんまん」
もう15年くらい前に高知市のホテルに泊まった。もう閉館してしまったけど、最後が「鈴」って名前のホテルだった。カツオの叩きなど全てオイシイ宿だった。そこのホテルに飾られていたのが高知県の偉人4名の似顔絵。
確かこの4名だったと思う。坂本龍馬、寺田寅彦、吉田茂、そして牧野富太郎。「緊張が弛緩した時に笑いが起きる(?)」とか、大学生の頃に寺田寅彦の随筆が好きだった。
このうち2人が朝ドラに登場。土佐弁を聴くのもNHK「龍馬伝」以来だし、幼少期の物語ではそうした会話を聞いているのが楽しみ。
それと、冒頭に出てくる黄色い花の形がヤマホタルブクロに見えるけど、ヤマで出会うのは紫と白ばかり。もしかして四国には黄色が咲いているのか? と思っていたら今週のサブタイトルが「キイジョウロホトトギス」。紫色の斑点があるホトトギスは晩秋の奥多摩で見た事あるけど、こちらは知らない。
●フジ「風間公親―教場0―」
正月特番の「教場」は確かにキムタクの主演に納得できたけど、この連ドラでは若手の活躍をネチネチ監視する役柄なのか。しかも若者の視聴率を取れそうな役者を入れ替わりで脚本を作るのか。
個人的にはあの冷酷で不愛想な男がいかにしてできあがったのか、そうした過去のエピソードを紐解いてくれると期待していた。
木村拓哉はヒーローであって欲しいし、視聴者もそう期待している。カッコイイに越した事はないけど、それが無茶だと思う年齢なら、「SMAP×SMAP」テイストでコメディ路線にしてみるとか別の魅せ方が必要。
主役なのに喋る場面があんまりない。この内容ならNHK「舞い上がれ」の吉川晃司教官の方が明らかに相応しい。主役とストーリーにギャップあるのは製作サイドの問題。どうするフジテレビ。
●フジ「合理的にあり得ない」
こっちはコメディ路線の探偵。後で回収すべき伏線も張ってあるし良さそう。
●フジ「わたしのお嫁くん」
フジは水曜枠で男臭いドラマを諦めたのか。これは軽い。
宇梶剛士と富田靖子を両親役に据えるのってTBS「逃げ恥」のパクリじゃないの? 押しかけで家事を始めるのも家事を金額換算するのも「逃げ恥」の男女逆転バージョンじゃないか。
パクリなドラマなら、敢えて波留を使わなくてもいいんじゃないか。まあ、波留はいつも真面目な役柄が多いので、片付けられないダメダメな姿は意外性があっていいかも。