時期: 2023.3下旬
行程:水窪橋バス停(11:30)→高根城址→水窪商店街→道の駅・碧(14:30)
JR浜松駅が浜松市のほぼ南端にあり、水窪町は真逆で浜松市の北端に位置している。
この山あいの小さな街に足を踏み入れると、なかなかに民家が建て込んでいる事に驚く。しかも、平地が少ないので、山肌に沿うように傾斜のある土地を埋め尽くしている。
実は私が水窪に入ったのはこれで4~5回目くらい。とは言え、これまでは乗換駅でいつも素通りしていた。ここからJR飯田線で木曽駒ケ岳など伊那方面に乗車するためだった。ちなみに水窪駅にはJR飯田線の特急が停車するのに無人駅と言う微妙な不釣り合いで令和の今日を迎えている。
毎年、信州と遠州の国境で毎年綱引きをして領地拡大を競っているニュースが流れるが、まさにその舞台が水窪の一番北のエリアにある兵越峠。他にも水窪町と言えば、
・常光寺山: 車でないとなかなかハードでアプローチは難しい
・JR飯田線の秘境駅・小和田駅
・青崩峠
などある。
それはそれとして、初めての水窪探検として選んだのは高根城址。NHK「どうする家康」に感化されて、某所で見つけたパンフレットを頼りに遠路はるばる来てしまった。JR浜松駅から上手く接続しても電車+バスで2時間強、豊橋からJR飯田線に乗っても気が遠くなるほど遠い。
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さて、歩いた順番と逆になるが、大昔から続いてきた塩の道の宿場町としての水窪から見てみよう。それは、この旅の半月前に出掛けた春野町と同じで、駿河湾に近いの相良町から秋葉神社を通って、信州・塩尻まで続く長い道のりの途中に位置する山間部の街。
塩の道については、先日の「犬居城」のブログでも触れたのでここでは省略。
<清流・水窪川>
今は水窪の街が必ずしも賑わっているとは言い難いが、確かに水窪の商店街は往時の宿場町だったのだろう。その名残りが僅かに残っている。
<山肌に沿うように家屋が立ち並ぶ、八幡屋製菓舗>
そうした掲示もいくつか見つけた。
<塩の道の記憶(3)>
観光案内所は閉まっていた。ただ、ここに貼ってあったポスターに柴崎コウなどが映っており、高根城址がNHK「おんな城主 直虎」のロケ地だったのだと知る。いろいろな山城があるだろうけど、ここは絶対に当たり。
<山住神社のお札、虎に跨る「直虎ちゃん」>
その隣りにある道の駅・碧で水窪の20座を紹介した小冊子を見つける。そこに今回歩いた高根城址だけでなく、常光寺山、青崩峠なども載っていた。これがパンフレットならありがたく持ち帰るのだが、定価1000円。登山口へのアクセスも遠くて悩ましいし、夏場だと山ヒルの心配もあるのでパスした。