今年はJR上毛高原駅で下車した。1回目は残雪期の谷川岳に登るため、もう1回は残雪期に途中で撤収してきたので夏山でリベンジするためだった。

 

その度に目に入ったのがこのポスター。上越新幹線が開通して40周年。

 

<上毛高原駅にて>  ※再掲

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昔は特急みなかみが渋川駅や沼田駅を走っていたのに、いつの間にかそれも消えた。もう10年以上も前の事だけど、鳥海山に登る気マンマンで寝台特急あけぼの(上野―青森)に乗車。なのに、上越線を走っていると、大雨で1時間以上もこの界隈で立ち往生してしまった事もあったな。鳥海山は大腸オペの4ケ月後に登った本格的なヤマだったので、感慨深い。

 

それと同時に、「1982-2022」と書かれた年が気になる。JRと日本の鉄道にとって節目の年だった2022年。でもそれは、自分にとってもそろそろ区切りを付けるべきと思っていたのだが、なんとなくズルズルしている内に年末を迎えてしまった。

 

変化を先延ばしにしようとするし、基本的に緩いんよだな。線路が続いていれば、そのまま先に進んでしまう自分がいる。ホントは分岐を見分けて別の道を選択しなきゃいけない時もある。そんな事を改めて突き付けてきたポスターだった。

 

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ちょうど12/29にNHKでアントニオ猪木の追悼番組「燃える闘魂ラストスタンド」が放送された。10月下旬に放送予定だったのが延期されていたものだ。番組の感想はまた改めて書くとして、病床で藤波辰巳に手渡していた色紙の言葉がカッコよかった。

「花が咲こうと咲くまいと生きている事が花なんだ」

 

この言葉を改めて音にしてみると数学者・岡潔(1901~1978)の言葉を思い出した。

「春の野に咲くスミレはただスミレのまま咲けばいい」

だったかな。

 

長い人生にはどうしても好不調の波や起伏は避けられない。どちらも自己肯定感を大事にせんとする名言だ。

 

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今年はドライアイで目がヒリヒリするのと時間切れのせいで、ヤリ切れなかった事もある。まあそれはそれ。今日は自分にそう言い聞かせて、また2023年もガンバっていきたい。

 

今年も年末。では、良いお年をお迎え下さい。