時期: 2022.9

行程: 相津バス停(10:20)→月バス停(10:40)→相津バス停(11:10)→月集落(12:10~12:35)→相津バス停(13:15)

 

2022年9月まで、なんと地球上に月のバス停があった。遠州鉄道バスが秋葉線(山東~唐沢)を運行していたのだ。その途中、天竜川の東岸にそのバス停はあった。

 

と言っても、私が2022年9月にそこのバス停の時刻表に書かれていたのは早朝6時台のバス1本だけだった。昼間に運行されている水窪タクシーのバスは月バス停をスルーしていたのだ。

 

場所は以下リンクを参照。

※参考ブログ:2022秋の速報


バスでそこに降り立つには水窪(JR飯田線)から早朝に乗車しないといけないので、流石にそれは無茶。水窪タクシー(浜松市自主運行バス)に乗って「月」バス停へ行くにはどこで下車すると近いのか訊いてみる。相津なのか横山なのかハッキリしなかったのだ。

 

相津バス停で降りる。右手には天竜杉(間違っているかも)、左手には雨で濁った天竜川がゆったりと流れていた。国道152号線を往来するダンプカーにちょっと圧迫感を受けつつ、20分ほど川上に歩く。「月」への架け橋であるこのバス停を発見。

 

<相津バス停、月バス停かも、記念撮影>

 

 

面白いのはこの後だった。僅か5分くらいで3名と出会ったのだ。まず1人目は同じバスで西鹿島から乗ってきた男性。やっぱり目的は同じだったのだ。最初は反対方向に歩いていたのか、少し遅れてやってきた。バス停の写真を撮ると引き返していく。彼とはその後、月集落に向かう途中でも遭遇した。

 

2人目はメガネを掛けた地元の親切そうな男性。バス停を前にウロツイテいる私達を見て「こんな所にいてもしょうがないでしょ。乗ってく? いいよ、下まで送るよ」と言って頂いたのだ。ホトホト困っている時なら、ありがたくお言葉に甘える。でもこの日は歩き始めてまだ20分、しかも月集落の散策もしたいと思っていたので、感謝しつつ遠慮したのだった。

 

3人目は60代と思しき男性。車を停車して「このバス停も今月末までなんだってな。だからちょっと写真を撮っておこうと思って」と、こちらも気さくな人だった。折角なので記念撮影をお願いする。地元の方で、昔の話もよく知っている様子。「昔はこの少し先(上流)に渡船場があって月へ船で渡れたんだよ」と教えてくれた。渡し船って、一体いつ頃まであったんだろう。都会への人口流出、自動車の普及に伴って、自ずと利用者も減少していったんじゃないか。

 

<白い花、タデorイタドリ>

 

 

<花(2)>

 

 

 

<ツユクサ、サギがこっそりと>

 

 

道の駅・花桃の里にあった看板。国鉄佐久間線の件は二俣のブログでまとめて語る事にしたいのでここでは触れない。

 

<9月の紅葉、まぼろしの国鉄佐久間線>