2日目の午後: JR大糸線・海ノ口駅で下車

 

信濃大町駅からJR大糸線を北上していくと進行方向左手に湖が3つほど見える。木崎湖、中綱湖、青木湖だ。3つまとめて仁科三湖と呼ばれている。線路とギリギリのところまで湖が迫っている箇所もある。

 

次の目的地はその木崎湖。ここでカヤックしたかったのだ。ここ10年数年は海外と国内でそれぞれ1回ずつは定期的にパドリングしている。コロナ禍の1年目・2020年は積丹で漕いだけど、2021年は大人し目に静水でカヤックする事にした。ちなみに2022年は紀伊長島でシーカヤックしている。

 

<木崎湖でカヤック>

 

この海ノ口駅は白馬岳に登った帰途にも気になっていた。ただ、その時はもう歩き尽くした感が先行して気力喪失、素通りしていた。如何せん、一度下車したら次の列車はなかなかやってこないものネックで、途中下車するのにも覚悟がいる。

 

今回は鹿島槍を逃して爺ケ岳で撤収してきたので、心機一転して別のモノにチャレンジしたい。ここはカヤックだな!

 

<JR大糸線・海ノ口駅、線路を跨いで>

 

 

下山した午後にそのまま湖面をすぐ傍に見られる海ノ口駅にやって来た。いつも車窓から見ているだけの場所だった。やっぱり緑が広がる田舎の風景に癒される。

 

<田園風景に染まって、少し登って>

 

 

木崎湖の西側は北アルプスを背負っており、緩い傾斜になっている。その斜面にも民家が建っており、なんだか東洋のスイスのような錯覚もあった。もちろんかなり大袈裟な誇張なんだけど。木崎湖をほぼ半分回り込んで、ようやく湖畔のカヤック屋さんに辿り着く。

 

<ここでカヤック(2)>

 

 

NZでのカヌー転覆事故とか仁淀川でのチンもあるので、この日はデジカメを携帯するのを躊躇した。なので、湖面での写真はない。ノーリスクの湖でのんびりゆったりパドリングしていた。プレジャーボートが突っ切っていくと横波が襲ってくるので、慌ててカヤックの向きを波と垂直方向に変えておく。木崎湖のへりで農作業をされていた農家の家族が手を振ってくれたのにお礼を言ったり、長閑なものだ。

 

ハスなのか水草の茎が茂っている箇所もあり、パドルが絡まったら厄介なエリアもあった。ハスの茎が絡まると、もう身動きが取れなくなるのはスリランカで経験しているので、一瞬緊張したけど、のんびり90分ほど漕いでいると、僅かに黄色い小花も咲いていた。

 

※2016年のスリランカ旅では2回もカヤックした

 

<信濃大町の駅前旅館で夕食>

 

この宿はシンプルなメニューだけどガッツリ食べられたので当たり。翌朝、宿の屋上からJR大糸線・信濃大町駅からその姿を拝める。そう、あそこの山頂まで行ったんだよな。

 

<旅館の屋上から蓮華岳を望む、こちらは爺ケ岳>