下山では珍しい植物に出会った。下山して約15分、いかにも地元のおばちゃんと思しき女性が2名、アゴを地面に付ける格好で屈みこんでいた。聞けば「カンアオイの花があるよ。えっ知らないの?」と葉をめくって地面に咲いた花を教えてくれた。全く初物の地味な花だった。

 

<カンアオイ(2)>

 

 

他にも下山を始めて7分くらい、藪の中からオジサン2名が出てきた。落ち葉が積もっていて正規ルートでなさそうだったので、どこから登って来たのか訊いてみる。「そこにギンリョウソウがあったので」と教えてくれる。5月の低山にあるのか。これまでギンリョウソウって標高が高いヤマの日陰の暗い所でしか見た事がなかった。茎も白くて半透明なのがなんとも異質な植物だ。しかも2枚目のは群生している。

 

<ギンリョウソウ(2)>

 

 

やや脇道に逸れてらくだ岩を見ていく。確かに低山に似つかわしくない岩がタテに凸凹があってこぶを形作っていた。そこから主稜線に引き返そうと思ったのだが、下に道が付いていた。そこを素直に降りて行ったのだがそれが失敗。ほどなくして梅田登山口への分岐があったのだが、その先の20~30分くらい誰とも出会わなかった。しかも薄暗くて、どこかにヘビでも出そうな雰囲気。こういう所が低山の困った所。引き返せばいいのだけど、どうしても決断が遅れてしまう。

 

<らくだ岩、切り株に別の新芽が逞しく>

 

 

最後に嵩山展望台(標高170m)で浜名湖をもう一度眺めて締めた。読み方は「すやま」。それに対して、本坂峠の西側にある姫街道の宿場町・嵩山は「すせ」と読むから不思議だ。

 

※参考ブログ


<嵩山展望台にて、駅前の高額弁当>

 

 

もうこの時点で頭の中は新所原駅のうなぎ屋さんの鰻丼でいっぱいだった。偶にはゼイタクなランチもいいじゃないか。お腹を空かせて駅へと急いだものの、値段とウナギの大きさを見比べてビックリ。流石に2800円は出せないし、1切で1600円も厳しい。


因みにこの鰻弁当、つい数日前にテレ朝の鉄道系クイズ番組で誰かがオススメしていた。伊集院さんだったかハッキリ覚えていないな。