行動日: 2022.4.中旬

行程:大福寺バス停(10:10)→瓶割峠(11:10)→富幕山(12:40:ここで130分の大休憩)→奥山バス停(16:15)

 

初めて瓶割峠を訪れてから1週間後、今度は東ルートを歩くつもりで舗装道路を歩いて行く。前回は只木集落センターからスタートしたので、思いっきり道に迷い、登山道(瓶割峠)に着くまで2時間ちょっと掛かった。今回は別の運転手さんだったので「大福寺バス停なら県道308号にすぐ出られる筈」とアドバイスを得て、安心して歩き始める事ができた。

 

<瓶割峠登山口、この日の出発地点>

 

 

僅か1週間の違いだけど、桜の花はもう散ってしまった。谷を挟んで東側の山肌をピンクに染めていた桜の花も既に若葉に変わってしまったようだ。瓶割峠に近づくと、三ヶ日砕石の作業音がガタガタとウルサイ。先週も今週も平日に来たのだけど、先週は12:40で昼休み中だったから静かだったのだろう。今日は唸りを上げて機械音がやかましい。こんな登山口は珍しいし、初めてだな。殆ど消えかかった文字に「扇山登山道」と書かれていた。

 

<先週の桜が消えた山塊、桜の散るトレイル>

 

 

歩き始めて驚いたのが、桜吹雪がトレイルにしっかりと残っていた事。これはいい。と言うか、もし先週このルートを歩いていたら、桜の花を見上げながら歩けたって事だ。桜の花っていつも街中で見るばかりなので、そもそも登山道と桜って縁遠いものだった。これはもう、桜の時期に合わせて来年も歩きたいものだ。

 

どこの山でもそうだが、最初の登りはキツイ。どうしてヤマに登るのか、ついつい自分の行動を悔いてしまう瞬間だ。それを過ぎると、緩いフラットな道が続く。

 

<あと1.1キロ、広めのトレイル、パノラマ>

 

 

 

ザワザワと何か物音がする。すばしっこく動いていくのだトカゲだ。そんなのが5~10回ほど続いた。どうせそうでしょ、とタカをくくってるとヘビ! ザッと後ずさりする。あの動きが不気味だし、怖いんだな。

 

ヤマを歩くようになって12~13年、登山道でヘビに遭遇するのは初めてだった。つい先週、瓶割峠から中宇利丸山へ下山していく林道でヘビを見た。土の登山道ではホントに初めてのトラブルだった。1度ヘビに遭遇すると、その後ずっと神経質になってしまう。落ち葉が登山道の左右を覆っているし、ストックを刺した箇所にたまたま潜んでいるかも知れない。焦る、焦る……。暫くして、「扇山集落への近道」と書かれた看板を見つける。その先は森が茂っているので、ヘビのリスクを避ける意味でもパス。富幕山へ直進する。

 

見晴らしのいい場所に出る。やや霞んでいるのでハッキリしないが、この標高(おそらく400~500m)で恵那山、中央アルプス、仙丈ケ岳、富士山に眺望が利くのだろうか。それより傍に咲くハルリンドウが綺麗だ。

 

冨幕山のピークはそろそろかな、と思っていると電波塔の後ろ側に出た。こんなルートだったのか。電波塔の裏の分岐から陣座峠(県境に沿って北東へ)に向かう道もあるようだ。

 

<山頂にて(2)>

 

 

冨幕山山頂は1年ぶり。遅咲きの桜が咲いていた。ベンチで男性が1名、フライパンで調理したランチを食べていた。聞けば私より10才上だと言う。コロナ禍でヤマでも人と喋る機会は減ったのがここ2年の変化。でも、お互いに何気ない会話に飢えていたのか、コロナのこと、旅先のこと、仕事のこと、この界隈のヤマのことなど延々と話が終わらなかった。ありがたい事だ。山頂のベンチで裕に2時間ほど過ごしてしまった。

 

ここから先は奥山半僧坊に向けて下っていく。この日の登りは初めてのルートだったけど、下りは既に歩いているので気が楽だ。スパスパ下りていく。60分ほどで登山道は終了。奥山コースの登山口に出た。

 

あとはダラダラと舗装道路を歩いていくのみ。ただ、ここでまたもやヘビに遭遇した。この日は4月と言うのに最高気温27°予想が出ており、1リットルの水もほぼ飲み干していた。もしかしてヘビも暑くて、舗装道路に出てきたのだろうか。登りで遭遇したヘビは人の動きで慌てて退散していったのに、こちらのヘビは2回り大きくて2mくらい。しかも、微動だにしない。平静を装って静かにスルーした。

 

<バス停付近の掲示板>

 

はて、この落書きは何か。他人事ながら誰の妻なのか気になる。