う今年もヤマ旅をするために16県に出入りしている。明らかに意識的に県境を越えたのは以下の13県だ。
北海道、岩手県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、山梨県、長野県、静岡県、愛知県、三重県、奈良県
その他にあまり意識していないものの、結果としてその県に足を踏み入れたのが3県ある。それが以下の3つ。
秋田県、富山県、岐阜県
八幡平のすぐ南にある畚岳では藤七温泉(岩手県)から歩いていく途中に「秋田県」の看板を見つけた。今年は立山を登っていないし富山県に出掛けたつもりはなかったけど、扇沢から柏原新道を上がった種池山荘は富山県に位置していた。上高地から西穂山荘に上がって新穂高ロープウェイで下山したのもどこかで岐阜県へ越境している事になる。
さて、10月に付添で病院に行ったら、入口の検温で37.2°だった。えっ、熱っぽい自覚症状が全くないのにどうしたのか、まあこのレベルなら出入禁止にならないけど一瞬にして不安になる。なので、夏に買っておいた抗原検査キット<研究用>を使ってみる事にした。確か1800円くらいだった。製造元は東亜薬品と書かれているけど知らない会社だ。そろそろ医療用も発売されるようだし、研究用をいつまでも未開封のまま大事にしまっておいても仕方ないので開封した。
<商品名=抗原検査ペン>
巨大な綿棒が入っていて、それで口腔内をぬぐって試薬に浸すタイプだった。うがい後、歯磨き後、食後に使用すると正しい検査結果が出ないと注意書きされていたので、朝起きて未だうがいしていない状態で使ってみた。まだ寝ぼけている状態だと、何でこんな事しているんだろうと、自分の行為に疑問を感じる。それに、もし陽性だったらどうしよう、ってnegativeな想像もしてしまう。
<口腔で検査して>
ここで、PCR検査と抗原検査の違いを整理しておこう。いずれも現時点で感染しているのか検査するものである。
PCR検査:ウイルスを特徴づける遺伝子配列を調べる。
抗原検査:ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)を調べる。
過去の感染歴を調べるには抗体検査(IgMとIgG)が有用だが、既にファイザー製ワクチンを2回接種しているので抗体価が上がっているため、利用しても意味がないだろう。因みに、従来から行われている鼻の奥を綿棒で拭うインフルエンザの検査は抗原検査との事だ。
<陰性でした!>
巨大な綿棒をグイッと試薬に押し込んで待つこと15分。陰性だったのでホッとひと安心。ただ、「陰性と出たからと言って陰性だとは限らない」旨の注意書きが載っているのは、何とも後味が悪い。こんな事を書くくらいなら薬局の店頭で研究用の製品を売りつけないでくれ、って思うのだ。
つい先日、某大学の周辺でランチした時に、隣に大学の先生が座っていた。店員さんとの話を傍で聞いていると「大学から抗原検査キットが送られてきて検査した。もし陽性だったら本日の講義はキャンセルになっていた」とか。やっぱり大学サイドも慎重なのだ。私も途中からその話に加わったが、年配で耳が遠いのか言いたい事だけ喋ってこちらの話は殆ど聞いてないのに困った。検査キットの精度はさておき、陰性を確認できた事でお互いに安心感を持って接する事ができるのは個々人の視点でみればやはりメリットなのだ。
※参考ブログ:今年7月にPCR検査を受けてみた