今期は目線が定まらないドラマが多い。「リコカツ」推しかな。

 

●TBS「リコカツ」

初回は瑛太のデフォルメされた演技が鼻についたけど、comedyとして楽しめるようになった。瑛太の演技が誰かに似ていると思っていたんだけど、ようやく判った。フジ「SMAP×SMAP」で香取慎吾が織田裕二の真似をしていたシーンと似ているんだなあ。

 

対する北川景子は、かつて日テレ「悪夢ちゃん」でウラオモテがある主役を演じていたのがベストだった。ムトイアヤミ役がハマっていたと思う。今回の役柄は毒が足らないけど、その分やりがいがありそう。

 

この2人は良い夫婦になっていくんじゃないか。ドラマはいろいろなハプニングを乗り越えながらもhappy-endに向けて進んで行くだろうし、落ち着いて見ていられる。



で、ドラマ以上に驚いたのが北川景子の父役を演じていた佐野史郎の降板だ。一瞬、目を疑った。こういうのは事前にテロップで事情を伝えて欲しいな。


なんと、腎臓病で入院されたとの事。ご本人はいかにも無念だろう。ネットニュースで見つけた彼の長い文章を読むといろいろな思いが詰まっている事が伝わってくる。貴島誠一郎P(1990年代に冬彦さんとか大ヒットドラマを連発した人)とか植田博樹P(2002年「Beautiful Life」を製作)の名前が載っていた。そうか「リコカツ」ってこの系譜だったのか。

 

●NHK「今ここにある危機とぼくの好感度について」

平和な時代だったら笑えたかもしれないけど、コロナ禍の政治や自粛生活でピリピリしている時代にそこまで入り込めなかった。

 

鈴木杏ちゃんは久しぶり。TBS「青い鳥」で見上げながら「駅長さん」と豊川悦司になついていた姿が遠く懐かしい。そうそうこの「青い鳥」も貴島誠一郎Pのドラマだったし、佐野史郎も夏川結衣の旦那役と言う重要な役所で出演されていた。

 

●フジ「イチケイのカラス」

安定している。

 

●日テレ「恋はDeepに」

TVドラマの割に映画みたいなslowな展開でやや間延びしている印象。5/5放送の「私、人間じゃないの」って科白は何なのか。このドラマも崩れていくのか。以前の日テレ作品と比べると石原さとみの役柄が大人しくなって良かったと安心していたのに、今度はシナリオで崩壊していくのか。

 

綾野剛はかつて幕末のNHK大河ドラマで会津藩主・松平容保を演じていたのとか、TBS「空飛ぶ広報官」の自衛官役が良かった。今回のは展開が読めずなんとも言えない。

 

●TBS「ドラゴン桜」

校舎にバイクで入って来る阿部寛は面白いけど、日曜劇場のtasteじゃないな。生徒の中に黒幕がいるって言うのはドラマを見ていて気分いいものではない。

 

●フジ「大豆田とわ子と3人の元夫」

あのナレーションは好きだけど、ドラマの世界とお茶の間に大きな隔たりを感じる。坂本裕司・脚本は判り難い。脱落。