三岳神社に戻って、今度は林道を進む。立須はこの方向で間違いないのか、案内板がないので不安になりつつ緩い林道を登っていく。

 

<赤い実、黄色い芽>



10分くらいすると、「滝沢展望台・立須」の案内板を見つける。ネットで検索してみると、どうやらこの立須がオススメspotらしいので期待していた。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のタイトルバックを撮影した場所らしい。その映像がパッと思い浮かばないけど、低山の岩場だ。先ずは風車のグワングワンと言う唸り声が聞こえてきた。数基あるようだ。

 

<風車、立須まであと一歩>



岩場に近づくと灰色っぽい岩が樹林帯にいくつも転がっていた。これってつい最近どこかで見た景色だ。そう、ここからほど近い竜ケ岩山の登山道にあったのと似ている。そこには条溝カレン(溶食条溝)と書かれていた。いよいよ立須に登る。切り立った断崖って書くと大袈裟かも知れない。でもこの光景は明らかにrareな存在だ。

 

<足元(2)>



僅か10mあるかないかの岩場だけど、高山帯のそれとは全く違う。岩の性質が脆いのか、岩に筋状の切れ込みが入っている。人が踏んでいく箇所は自然とこすれて隙間が埋まっていくのかmildな表面になっていた。逆に、風雨の浸食に侵された場所は、完全に水に穿たれて窪んでいた。

 

<浸食の跡(2)>



一体としてこの一角だけ、こんな奇岩地帯になっているのか。竜ケ岩山とも近いし、もしかしてこの地下にも竜ヶ岩洞のような鍾乳洞が隠れているのか、そんな想像もしてみる。

 

<山頂部(2)>



うーん、柴崎コウもこの立須(標高330m)に立って、遠州の平野と浜名湖を見渡していたのか。今年になって尉ケ峰、富幕山と登ってみたけど、眺望は浜名湖に最も近い尉ケ峰がbestだな。ただ、uniqueな景観なのは明らかにココ立須だ。