登山日: 2021.1.初旬

人出: 30~40人

距離:細江コース=片道5.0kmを往復


行程:天浜線・気賀駅(10:35)→国民宿舎・奥浜名湖(11:10)→二三月峠(11:30)→尉ケ峰(13:00)→二三月峠(14:25)→国民宿舎・奥浜名湖(14:50)→歴史民俗資料館(15:00~15:15)→天浜線・気賀駅(15:35)

 

2021年のヤマ旅は三遠南信の低山めぐりの続きから始めた。新型コロナ感染者がこれだけ増えてきたら、慌てて東京に戻る必要もないのだ。この日は天浜線・気賀駅から歩き始めた。目指すのは標高433mの尉ケ峰(じょうがみね)だ。ルバング島の小野田少尉の「尉」を「じょう」と読むなんて知らなかった。これは読めないな。ヤマの呼称は難しいのがあるけど笊ケ岳(ざる)より難しいかも。

 

気賀駅はJR豊橋駅から東に向かってJR新所原駅で乗り換えてもいいし、JR浜松駅から遠州鉄道で終点・西鹿島駅まで北上してから乗り換えても構わない。所用時間はあまり変わらないだろう。

 

<気賀駅ホーム、マンホールに銅鐸>



気賀と言えば浜名湖の北側にある小さな町だけど、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で有名になった。柴崎コウ、柳楽優弥、ムロツヨシ等が賑わっている気賀の港に集まっているのを見て、往時はそんなに繁栄していたのかとビックリしたものだ。現在の気賀駅は大河ドラマの宣伝効果を狙っているのか、駅ホームにも駅舎にも赤い布に金色で井伊家の家紋をプリントしていた。駅周辺が閑散としているだけにちょっと目立つ。無人駅だけど、国民宿舎・奥浜名湖までのルートはそこに置かれていたチラシに頼った。


2020年に湖西連峰を歩き回っていて、嵩山(すせ)宿や気賀宿が姫街道の宿場町だったと知った。気賀も姫街道の宿場町だと知ったので、2021年はここから歩いてみた。姫街道に関しては、以下の弊ブログを参照。

姫街道はかつての東海道だった | cx0293のブログ(登山やカヤック、海外旅行など) (ameblo.jp)

 

まず国民宿舎に向かう途中に「犬くぐり」って書かれていたのが謎だった。緩い斜面に家が立ち並んでいる中、住宅地と住宅地の間にヒトがどうにか通れるくらいの道が付いていた。ムシロをタテに吊るしてあり、そこを潜って進む。案内板によると気賀関所(姫街道・浜名湖の北端)も新居関所(東海道・浜名湖の南端)と同様に厳しい取り締まりをしていて、夕刻になると閉門していたとか。ただ、それだと地元住民の暮らしの妨げになるため、関所の裏に四つん這いになって通行するなら構わないヨ、と当時の役人が配慮してくれたのが「犬くぐり」なのだ。これは初耳だった。

 

<犬くぐり(2)>



話は前後するが、帰路で歴史民俗資料館に立ち寄った。そこで「犬くぐり」のムシロに書かれていた模様の意味を訊いてみる。「みおつくし」だと言うが意味が分からない。沢口靖子のNHK朝ドラくらいしか私の語彙が追い付かない。不審げな顔をしていると「航路の標識」だと教えてくれる。「旧、引佐郡細江町のマークもこれと同じデザインだった」とか。この資料館には浜名湖で漁をしていた船や銅鐸が展示されていた。銅鐸って釣鐘として使われていたものだと、この年にして初めて知る。レプリカを触ってみると、金属の厚みは大してなかった。

 

<歴史民俗資料館にて(2)>



この日見つけた植物はこのくらいだった。

 

<紅葉、赤い実>