1/2準決勝は何故か秩父宮ラグビー場だったけど、決勝はいつもの国立競技場。緊急事態宣言下なので空席もあったのも止むを得ない。1/11は試合開始時刻=14時のつもりでのんびりしていたら、なんと13時に始まっていた。
<昔買ったCanterbury of NZシャツ> ※再掲
前半でほぼ勝敗は決まっていた。前半終わったところで天理4トライ、早稲田1トライ。それ以上に天理のボール支配率が63%だったのでトライ数の差以上に一方的な試合展開だったと判る。支配率って優勢なチームでもだいたい50%台に留まっているから、60%を超えているのが珍しい。
後半5分にもゴール前の早稲田ボールスクラムから天理がpressureを掛けてこぼれ球を拾った天理がトライ。天理の掛け声だけが競技場に大きく響いている。天理のキャプテンは決して大柄ではないけどずっと吠えていて、自チームをしきりに鼓舞していた。選手は自分達の士気を高められるし、相手は冷静に試合できなくなるしこれも作戦だろう。そんな状況で、早稲田はマイボール・ラインアウトでもnot straightの反則を取られて自滅していた。スクラムを組んでもPROPが何度も崩れていて、早稲田の方が何度も反則を取られていた。
なので、いいとこ無し。FB河瀬の動きを封じ込めていたし、No.8丸尾が突進してもなかなかfollowが続かなかった。WTB(11番)の選手が戸惑っているように左右にzigzagするstepを刻んで少し陣地を回復する場面はあったけど、そこくらいか。
対する天理の攻撃は何が勝れていたんだろう。スローフォワードで幻のトライになったけど相手パスを果敢にinterceptしてゴールラインまで走り切った場面もあり、攻撃がspeedyだ。それと、FWが攻撃している時に必ず左右から1人ずつfollowに付いていたのでいつでもパスを受けられるし、味方がタックルされても有利な体勢にひっくり返すのもsppedyに対応できていて素早いと思った。
レギュラー選手にフィフィタなど外国人が2人も入っていると、つい不公平だと思ってしまう。彼らがいるとオフロード・パスも綺麗に決まる。でも、それはかつての大東文化大のオトやラトゥも同じ事で、まあこちらのワガママだろう。早明両校だってスポーツ推薦で青田買いしている筈だ。日本代表や社会人の試合ならばリーチ・マイケルでもトンプソンでも日本代表だと認めて声援を送っているのだから、我ながら自分でも調子いいと思う。
2019年のラグビーW杯の記憶はコロナ禍のせいでもう遠い彼方だけど、昨年、何かのTV番組で当時の日本代表、CTB中村亮土がこんなコメントをしていた。「タックルそのものよりも準備が大事。どうすれば自分がチームに貢献できるのかimageした上で、自分の左右にいる選手とpositioningを調整しておくとか。自分はWTB松島幸太郎やWTB福岡ほどの選手じゃないからこそ、準備が必要なんだ。」
FWの試合の巧拙って端から見ていても判らないけど、きっと今年の天理は自分の役割をしっかり認識してこうしたプレーを率先して実践できていたのだろう。
以下リンクはW杯の直前にAmebaに投稿したネタをまとめた記事です。ご参考まで。