昨日、朝ドラ「なつぞら」を観ていたらビックリ! なんと画面に山口智子が映っていた!
しかも、場末のおでん屋の女主人だった。彼女のサバサバとしていて気さくなキャラクターとこの役柄は合っている。それに、彼女をドラマで見られるのはもうそれだけで嬉しい。クイっとTVに顔を近づけている自分がいる。本当に山口智子なのか疑ったけど確かにホンモノ。彼女をこんな端役で使っていいの? と思い込んでいたのでボケーッと朝ドラを観ていたこちらとしては驚いてしまった。松嶋菜々子のお母さん役よりも100倍の衝撃だ。
女優さんには美人さんが多い。この「なつぞら」に出演している松嶋菜々子も比嘉愛未もそう。でも、それとは別に、見ているだけでTVのこちら側まで笑顔にしてくれる女優さんって少ない。そんな意味で山口智子は稀な存在だ。
なので、今朝は8:00のドラマ開始を待ちかねてしまった。うんうん、この感じ。山口智子はいい。そっか、おでん屋で落ち着く前は戦後のムーランルージュで踊り子していた設定なのか。木村拓哉の事を「どの役を演じても木村拓哉の役を演じている」って評がどこかのサイトに載っていたけど、山口智子も同じ。粋って言うのかありのまま自然に振舞っていて、でもそれで芝居が上手く成立してしまうのがいい。
山口智子と言えばフジ「ロンバケ」があまりにも有名だけど、「29歳のクリスマス」も良かった。最終回で親友(松下由樹)の事を想って、かなり長いこと熱く応酬していくシーンが記憶に残っている。2人とも真剣だったのだ。
それに、やっぱり初期の貴島組ドラマ(TBSの貴島誠一郎P)で欠かせない存在だった。ドラマ「結婚できない男たち」では妹役だったけど、「スウィート・ホーム」や「ダブル・キッチン」は眩しかった。翼君をお受験に駆り立てても暗さなんて微塵もない明るい家庭だったし、男性陣を縮こまらせて暴れまくった野際陽子との嫁姑戦争もあからさまで笑えた。山口智子が同じ画面に居るからこそ佐野史郎の妙な軽さにも何ら違和感がなかったのだ。とにかく、あの明るい表情から滲み出る雰囲気だけでドラマ上の設定もスッキリと判りやすくて、ドラマを見ているのが楽しかった。まあ1990年代前半って未だそんな時代だったのかも。
それにしても、今年の朝ドラ「なつぞら」は女優さんをこれでもかとふんだんに登場させてくる。山口(80年代終盤)、松嶋(90年代)、比嘉(2007年)といずれも過去の朝ドラの主人公が投入されてくる。しかも、民放でも主役や準主役を張った華やかな女性ばかりだ。
サラリーマンしていた時に、大抵の朝ドラは会社に出掛ける前にリアルタイムで見ていた。朝のルーティーンとでも言うのか、会社が9:15始まりで職場までそんなに遠くなかったのでギリギリ間に合っていたのだ。
【5/25訂正】
TBSのドラマ名は「結婚できない男たち」ではなく「結婚したい男たち」でした。失礼しました。