明日4/22で丸10才になる。と言ってもアラフィフの私が10才って事はあり得ない。でも気分的に10才、そう丸10年なのだ。
ちょっと時間を10年前に戻してみよう……。
丁度今から10年前の4月に外科手術を受けた。確か4/20に外科病棟に入院して、4/22にオペしたと記憶している。
1つは胆石、もう一つは大腸Caだった。胆石は症状があったけど、大腸は全く無自覚だった。
最初の兆候は2008年9月だった。エジプトのヌエイバから船で紅海を渡ってヨルダンの入国したその夜、海沿いの街アカバで腹痛に襲われた。Wadi Rum砂漠やペトラ遺跡を見ながら北上して首都アンマンに入っても一晩だけそんな痛みがあった。いずれも下痢する訳でもなく、そのまま眠れてしまう程度の鈍痛だった。翌朝には何事もなかったように旅を続けられていたし、海外で変なものを食べればそんな事あるでしょ、ってくらいに軽く考えていた。
<アカバの夕食:魚のホイル焼きだったかな>
翌月になって、会社で昼食を食べようとしたら額に脂汗が出て腹部に激しい痛みが出た。ランチどころではなくなり、そのまま病院へ向かった。いつもの汗とは別物で、脂汗って本当にベットリした汗だった。CTとかMRIを撮ってみると胆石が胆管を通過する時の痛みだと判明した。胆管は下に行くにつれて狭くなるので詰まりやすいのだとか。でも未だ胆嚢には胆石が残っているので「胆嚢を摘出した方がいい」と、消化器内科から外科に回された。
外科って所は面白い。内科とは全然キャラが違う。「折角手術が成功しても後で胃や大腸に問題あったら勿体ないでしょう。だから上と下からカメラで検査しましょう」と促されて、不気味なカメラが上の口と下の口から入ってきた。で、食道や胃は綺麗だったけど、大腸にちょっと病変が見つかった。画像を見ると確かにグロテスクだった。でも、内視鏡で患部を取り去ったし、患部を600個に切り刻んで顕微鏡で検査したら僅か1ケ所だけnegativeなものがあったので「大腸の右半分を切除しよう。いつ入院しますか!」と半ば決まった事のように勧められた。と言うか、知らない間に胆嚢の専門医から大腸の専門医に主治医も交代していた。
で、腹腔鏡手術で腹部にいくつか穴を開けてその2つをまとめて摘出する事になった。それで承諾書にサインしたのだが、いざ麻酔から醒めてみると開腹手術に変更されていた。なんと、みぞおちから臍下まで10cm程パカッと切られていたのだ。