(判り難い方のために一言。前者は女性の芸名、後者は男性の役名です)

 

今週からTBSで火曜10時からドラマ「わたし、定時で帰ります。」が始まった。

主役は吉高由里子。それはそれでいいのだが、シシド・カフカがいい味を出していた。

 

私が彼女を初めて見たのは朝ドラ「ひよっこ」だった。そこでシシドは、有村架純が住んでいたボロアパートの住人役だった。気の強い毒のある女性を演じていた。目に圧力があるので威圧感のある強面の役が似合っていた。気の弱い若手漫画家がいつも彼女の一言に震え上がっていた。

 

そのアパートの大家さんが個性的な白石加代子で、有村やシシド、それに竹内涼真や漫画家の2人組が住んでいた。どん臭い役を演じていた和久井映見も途中から引っ越してきていたような気もする。脚本家はあの名作「ちゅらさん」と同じ岡田恵和だからなのか、ボロアパートがどうにもあの一風館の雰囲気と似ていて良かったのだ。

※一風館: 主演の国仲涼子の他に、菅野美穂や余貴美子、村田雄浩が一緒に住んでいた。マリアルームでのゆんたくとか懐かしいなあ

 

で、話を戻そう。

 

その彼女が、今度は新人女性をキツク指導するOL役を演じていた。新人のためを思ってキツく指導にあたる。でも褒めて育てるゆとり教育の新人には不向き。新人は我慢できなくなってキレた。会社を逃げ出すし、シシドの業務用PCのパスワードを変更してしまいプレゼン資料作成の業務に支障は出るし、大変な騒ぎになった。

 

世の中には最初から恵まれた人と、最初から損な役回りの人がいる。シシドはそれが判っている。それでも、判っているからこそ正論でキチンと筋を押し通していくし、無遅刻無欠勤で会社と真剣に向き合ってきた。でも吉高由里子の役柄は主役だし、例え残業嫌いで定時退社しようが誰がどう見たって前者なのだ。だからシシドからしたらいつも太陽みたいに輝いている女性は癪に障るし、吉高になんの罪もなくてもスレ違いは起きるものだ。連続ドラマの初回なので、ちょっとしたトラブルをきっかけに2人が仲良くなればと願った。

 

あと、このドラマに「みつお」も出演していた。役者の芸名を知らないのだが、彼も朝ドラ「ひよっこ」の出演者で、有村架純の幼な馴染で一緒に集団就職で上京して米屋に勤めてそこの娘に一方的に愛される役だった。みつおは朝ドラでいいキャラしていたのだ。


ドラマの本筋とは違うけど、こうした若手の活躍も楽しみだ。