ジム・ロジャース世界一周を2度も達成している旅する投資家だ。娘に中国語を習得してもらうように、何年か前からSingaporeに移住している人だ。

 

彼の意見を読んだ事はあるが、本を読むのは初めて。本屋さんに平積みされていたのでPHP新書を読んでみた。

 

今後どの地域が発展するかと言えば、今は誰もがアジアと言うだろう。彼もこの本でRussiaを含めたアジアを語っている。ただ、朝鮮半島に対する彼の見方はuniqueだった。確かにそんなシナリオ(南北統一)が容易に成立するものものかと考えてみたが判らない。でも緯度で見ると、あまり暑い国で経済成長するのに限界がありそうだが、韓国は欧米や日本と同じくらいの緯度に位置しているし、政治的な課題は何とも言えないけど、それがrealizeすれば成長に拍車が掛かるのかも知れない。

 

笑ってしまったのだが、怪しい2国の名前が挙がっていた。ベネズエラとジンバブエだ。それは私が以前に激しいインフレの事を記事にした時に書いた国と同じだったので、ちょっと嬉しくなった。偶々私も訪れていた国だったのだ。確かにインフレで苦しんでいるって事は確かに立ち直れば成長に勢いが付くだろう。ただ、Turkeyは通貨を新トルコリラに変えたもののこの20年ずっと揺れているなあ、と思うのも片方の事実だ。

https://ameblo.jp/cx0293/entry-12435925696.html

 

彼の目は長期スパンで世界の潮流を捉えている。なので、投資の世界で近年ETFExchange Traded Fund)がもてはやされている事をnegativeに評価していたのに驚いた。でも、尤もなのかも。全ての事にバイアスは懸かってしまうし、波は上がった分だけどこかで下がっていく。1020年とか趨勢でみていくと偏りができたものはいずれ調整されていくだろう。要注意だ。

 

最後の方で、移住するならココ! として4ケ国を紹介していた。中国、韓国、ベトナム、コロンビアだった。4つ目に挙げられていたのが意外な国だった。コロンビアにせよ私が行きたいイラン(崖伝いに建っている泥壁のマンションを見てみたい!)にせよ、日本人が国内でimageするものは結構昔の報道そのままなのかも知れない。今も本当に怖いのか、それとももう安全が確保されている国なのかそれはネットでいろんな旅行記を漁った上で自分の目で確認してみるしかないだろう。