先日12/19とある所で就職面談を受けた。諸般の事情で決まっている行事だったので成り行きのまま2回目の面談を受けた。ただ、なぜ就職するのか? なぜ再び週5で働くのか? 消化不良の状態でその場に臨むと、頭がグニャとしてくる。

 

そんな時にふと「鮫島壮十郎」の事を思い出した。あるドラマの役名で、若き日の柴俊夫が演じていた警備員だ。水谷豊よりも12年くらい年長の設定だったと思う。NHK「男たちの旅路」第2部第1話だ。

 

20代なのに転職先の面接で職場か何かに注文を付けた男だった。そういう我が儘な奴は不採用になっても仕方ないが、吉岡司令補(鶴田浩二)は採用した。そんな彼が巡回先であるトラブルに遭遇した時、不審者が自分の警備範囲から外に逃げたのでそれ以上追わなかった。サラリーマンとして正しい行為だったが、吉岡司令補は「(明確な意思を主張できるヤツが)何故はみ出さなかったんだ!」と叱る。ここではドラマのストーリーを省略する。が、いかにも山田太一らしい脚本、鶴田浩二らしい科白だった。

 

でも、自分が大学を卒業して入社した時そんな事を云おうとは及びも付かなかったし、言えた記憶も無い。きっと「何でも頑張ります」って姿勢だったんじゃないか。ただ、アラフィフになっても同じノリでは困る。言いたい事くらい言えるようになっていたいのだ。

 

それと、今更って思われるかも知れないが、今年会社を辞める時にもう雇れ者は卒業しようと決めていた。もう十分でしょ、と思ったのだ。Rキヨサキの本にE,S,B,Iクワドラントが紹介されている。

Employee(雇用者) | Business(経営者)

――――――――――+――――――――――

Self-xxxxxx(自営業) | Investor(投資家)

 

左側のE,Sクワドラントは拡大再生産に繋がらないので、いつまで経っても今ある位置から脱する事ができないと言う。”E”の中で収入アップと言えどもキャップが嵌った中での多寡に過ぎない。いつだったかRキヨサキの本を読んだ当時は何とも難しかったが、大括りの分類としては確かに尤もだ。なのにいざ面談に臨むと、自ずと”E”の枠内に絡めとられていくみたいで拒否反応を覚えたのだ。