塗装の前に。
このベガスはダイナモランプ車だったためフロントフォークにダイナモのステーが溶接されています。
15年前のダイナモランプ、電球は豆電球程度でめっちゃ暗いです。そのくせ起動すると発電負荷で駆動抵抗が一気に増えます。なんて効率が悪いんだ…。
充電式LEDライトが一般普及した現代ではトレーニング機材以外の何物でもないため当然取り外しますが、ステーも邪魔なので塗装するこの機会にスムージングしてしまいます。
ディスクグラインダーで根本から切断。残った出っ張りを研磨砥石に変えて荒削り。クロスサンダー中目→細目でならして余ってたプラサフ吹いて水研ぎして塗装準備完了です。
どうでしょう?画像は塗装後ですけどステーがあったことはほとんどわからなくなったと思います。
ついでにフレームの溶接部分のサビがひどいのでワイヤーカップに変えて削り落とします。ラベル類はスクレーパーで剥がしました。
ヘッドチューブのブリヂストンのエンブレムだけはマスキングテープで保護して残します。
600番の耐水ペーパーで既存の塗装の艶がなくなる程度に水研ぎして足付け。脱脂を兼ねて食器洗剤のJOYで丸洗いしてエアブローして一晩乾かします。
翌朝ボトムブラケットなどをササッとマスキングして缶スプレー青空塗装です。当日の風向きと日当たりから玄関前がベストとなりましたw
あ、ウチは田んぼの中の一軒家なので大丈夫ですが塗装の際の周辺環境は十分注意してください。
我流ですが私の缶スプレー塗装は「塗る→乾かす」を繰り返して重ねていきます。薄塗りを重ねるとパサパサポロポロになりますし、厚塗りの限界を超えると垂れます。
垂れる前の表面張力で隣同士の塗料がくっついて全体がしっとりしたあたりで止めます。ここで欲張ると垂れます。
これを黒とクリヤ、それぞれ3回づつくらい繰り返します。
というかつや消しクリヤというものがあるんですね。既につや消し黒のスプレーは近所のホームセンターで購入してたんですが、そこにはつや消し用のクリヤは置いてませんでした。後からこのつや消しクリヤの存在を知って2層の方が耐久性が高かろうと追加でAmazonで注文しました。
左二つがハンドルとシートポストに使用した艶あり用。右二つがフレームに使ったつや消し用。
サンデーペイントとアサヒペンの混用になってしまいましたが滲んだりするような変な反応はありませんでした。とはいえ塗料の種類はあわせておいた方が無難でしょう。
つや消しクリヤの感想はつや消し黒単体に比べてわずかに艶が出たかな?くらいで十分つや無しです。
ひとつ失敗したのは一晩乾かしている間に蜘蛛に巣を張られていたことです。塗装中に蜘蛛の巣も黒に染まり(w)張られていたことに気がつきました。慌てて振り払いましたが写真の様にフレームに張り付いてしまいました。
他に錆が出ていたチェーンリングやリヤのローラーブレーキのカバー、退色してしまったバッシュガード、ステムのトップボルトなど小物もついでに塗装しました。
さて、組み立てていきます。
続く。