安定剤を投薬してから1週間が過ぎたところで、病室の鍵が開きました。
院内の廊下やデイルームを出歩けようになり、精神疾患の患者が30人ほど同じフロアにいました。
軽躁状態だった私は一人一人と会話することにしました。
長年うつ病と闘っている方や拒食症の方など様々な患者と話す機会を作り、自分が生きている意味や存在を創りたかったのだと振り返ります。
そして会話の中で自分と似ている症状など共感し合いました。
病名や発病のきっかけさえ違うものの環境の変化や重度の不眠症、過労などで体調を崩した方がほとんどでした。
入院してさらに3日ほど経ったところで私は患者の方々から名前を呼ばれるようになりました。
それは誰かに認められた感覚に似ていると思いました。
呼ばれる度に自分は必要にされていると思い、何か自分にできることはないかと常に考え行動していました。
すると明日はあの人に会いに行こう。笑顔にしてあげることはできないかなど考えるようになり、少し楽しみになりました。
まるで遠足前の小学生気分でした。
寝れずにはいたものの、死から少し前向きな考え方になりました。