(しんりょくの ころもよそおう ひえいみゆ)
大悲山園通寺は、臨済宗妙心寺派の寺院です。
開基は、霊元天皇の乳母であった「文英尼」です。
後水尾天皇の幡枝離宮が文英尼によって禅寺に改められ、
霊元天皇の行幸もあり、皇室の勅願所となる寺院です。
石材は、四条烏丸の三井銀行京都支店の旧建材です。
御住職の再利用の哲学から、旧ビルで廃棄されるはずの石が
ここで生かされています。
行動派のご住職ですので、講演に出かけたりと忙しそうです。
石垣も再利用のようですネ!
拝観寺院で、圓通寺さんだけドライバーも有料です。
ずっと以前に、いらない事を言ったドライバーがいたようで
以来、ガイドドライバーも入れません。
珍しく脇侍の方が高さがある三尊石です。
平庭で、左奥から正面奥に石が低く配されています。
左奥から正面奥へというのは、南禅寺方丈庭園(小堀遠州作庭)と
共通していますネ!
入口の天寿洞でお客様を待っていると、
「御住職にドライバーさんは入れませんよ」と言われました。
拝観料を払った事を告げると、咎めた事を申し訳なく思われたのか、
いろいろ親切にお話しして下さいました。
山門の板戸の表面がカンナ仕上げですが、ツルツルです。
こんなカンナ掛けのできる職人は、他にいませんよと、
御住職に教わりました。
板戸や柱の滑らかな肌触り、是非触れてみて下さい!