(さんもんを くぐりてすずし たけのてら)
衣笠山(えりゅうざん)地蔵院は、臨済宗系単立寺院です。
参道の左右は涼しげな竹林です。
南の浄住寺も参道の紅葉が素晴らしく、
竹の寺とともに秋の穴場でよく利用させて頂いてます。
細川頼之は、夢窓疎石を勧請開山に迎え地蔵院を建立しました。
足利尊氏、義詮、義満に仕え、義満の将軍職を管領として
補佐しました。
評議の場でわざと若き義満の怒りを買い、
叱りつけられて将軍の権威を高めたと言われる
素晴らしい執権です。
伝教大師作の、延命安産の地蔵菩薩が安置されています。
「大歇橋」(だいけつきょう)は、永源寺にある橋の名ですが、
苔寺の西芳寺川に掛かる橋も大歇橋です。
歇 ‥ やめる、尽きる、無い、虚しいなどの意味があります。
羅漢石は、石清水八幡宮を拝するように
南に傾けて置かれています。
中心に大きな星を置き、周囲に八つの星を配しています。
曜は、光り輝く日・月・星の総称です。
日本で星を表す絵は、ご覧のように丸で描きます。
弓道の的で、一番中心の小さな丸に矢が当たる事が、
「図星」です!