(イザナミの やしろへのみち しろきふじ)
大原神社(おおばらじんじゃ)は、福知山市ですが、綾部の方が近いです。
伊邪那美命・天照大神・月弓尊(つきよみのみこと)が祀られています。
イザナミはいざなう女神という意味の言葉です。
国産みの神で、森羅万象あらゆる物を作り出し、
火の神を産んで亡くなり、腐敗してしまった死体を夫に見られ、断絶され離婚し、
黄泉の国の神にされてしまいます。
これほど私達の為に尽くし、犠牲になった悲劇的な女神がありましょうか?
……なのに、一般的に高い評価を受けてませんね。
→ 記紀が悪い! …?
坂になっている参道の石の柵に絡まり、白い花を咲かせる藤。
文徳天皇の御世(852年)北桑田郡野々村樫原から遷宮されます。
明智光秀の時の戦火で焼失後、明暦年間(1655〜58年)に綾部城主の
九鬼氏により復興されます。
社殿の立派さに驚かされます。
こんな田舎なのにーー。 失礼、ごめんなさい。
祇園社・木神社・若宮・八幡宮・瘡神社・埴山比売命・飛瀧峯社(鮭の化神)
安産、子育てで、犬です。
お宮参りの家族連れが、何組も参拝されていました。
絵馬殿の舞台で、人形浄瑠璃や、村歌舞伎が催されます。
昔の方の、大きな楽しみだったでしょうね。
右の絵馬は、天の岩戸の場面のようです。
車はここまで上がれるようですが、
上り口が急角度で、バンパーを擦りそうなのでやめました。
慎重な運転! エライでしょ。
古代のお産の風俗を伝える、天地根元作り風の産屋があります。
この辺りは「美しき命の源流うぶやの里・大原」として、
京都府景観資産に登録されてます。
鮭の化神が祀られているという事は、
鮭が遡上してくる豊かな川だったのですね。
安産・万物の生産・太陽神・暦の神・火の神・水の神 ……。
ここの里人の大原神社への熱い思いが、ひしひしと感じられ、
自然と生きる、昔の日本人の心に触れる事ができました。