(あゆむはる ゆるりとたどる たいぞういん)
退蔵院は、妙心寺の塔頭で、室町時代に創建されました。
いつも、季節の花が添えられ、楽しませて頂いてます。
写真は知らない人の作庭です。
今日のブログを書き始めて、自分でも作るべきだったと、猛省してます!
唐破風に似てますが、袴のように角張っていて、珍しいです。
絵師の狩野元信の作庭というのも珍しいです。
右奥の渓谷から流れ来る水を、白砂で表現しています。
植栽は、常緑樹が主ですので、この時期でも十分素晴らしいです。
雪舟の師とも言える、如拙の瓢鮎図(国宝)です。
禅の公案で、瓢箪でナマズを捕まえよ、というもので
具体的にどうするの? という感じです。
絵の上に、偉い和尚さん達が、思い思いに答えたのが書かれています。
(例)瓢箪に砂でも詰めて、メシを炊こうじゃないか。
こんな調子ですので、一般人がまともに考えても仕方ありません。
瓢箪で押さえ付ける、瓢箪を割って挟む、なんてところが、我々の答えです……。
相対的に見るのじゃなくて、無の境地から答えるんでしょうね。 (わかりません!)
綺麗な杉戸絵です。 鶴の口は阿吽になってます。
生き物の描かれている戸や襖は、
勝手に手を触れないように、という意味がある事が多いです。
急に動かすと、生き物を驚かせる事になり、ご遠慮下さいと言うわけです。
水琴窟は最近多いですが、ここは古くて、私が水琴窟を初めて知ったのは退蔵院でした。
竹筒に耳を当てなくても、優しい音色が聴こえてきます。
瓢箪と鯰の意匠を見つけるのも面白いですよ。
春、最初に咲くので、先ず咲く、マンズ咲く、マンサクです。
鯰の事ばっかりですので、鯉が拗ねて出て来ません!