マットアロー1号のプラモを比較検証する。 | じうこのブログ  ~シチューにカツを見出す宇宙戦艦ヤマトプラモ製作記~

じうこのブログ  ~シチューにカツを見出す宇宙戦艦ヤマトプラモ製作記~

相変わらずのタイトロープな生活の中で、常にプラモを完成させようという無謀な人間の呆れたプラモ製作記。脱線ばかりの内容に凝視されたし!

新旧マットアロー1号のキットが完成したところで、両者を比較検討していきましょう!


↓左が最新WAVE版キットで、右が放映当時の東京マルイ版のキットです。

じうこのブログ  ~宇宙戦艦ヤマト・プラモ製作記~

ちなみに両方ともスケール表記は1/72となっております。

同じスケールでも若干マルイ版が小さいですね。

(東京マルイ版は80年代の再販分からスケール表記されました。)


ただし、全長に関してはピトー管を入れるか入れないかなんてことで、少々状況が変わってきますので、どちらが正しいとはいいがたいものではありますが…。


とにかく設定全長15mを20cm程度の手軽な大きさに落とし込んでいる点では両者ともありがたい存在です。


↓まずは上面から
じうこのブログ  ~宇宙戦艦ヤマト・プラモ製作記~

もっとも機体のプロポーションがわかるところ。

丸みが強めのWAVE版に比べるとマルイ版は少々角ばった感じですが、これは金型の関係もあるのでしょうね。

特にゼンマイを搭載しているためか、機体後部幅の絞込みがかなり甘くなっています。

翼端に関しても段差がなくエアインテークから翼端までほぼ一直線(苦笑)。


↓側面
じうこのブログ  ~宇宙戦艦ヤマト・プラモ製作記~
撮影の都合で、手前がマルイ版で、パースの問題で、少々大きく見えてしまいますが、本当はWAVE版より若干短いです。

マルイ版はやはりゼンマイのせいで後部のラインが不自然に直線的なのが少々気になりますが、当時としてはかなり良い線いっていたのではないでしょうか。


ここで、マルイ版の優れた点がひとつ。

キャノピーから機体後部へかけるラインが一段下がり、機体中央付近から後部へむかって少々平坦になっています。


これは現存写真から判断するのは極めて難しいですが、この複雑なラインになっていたようです。

そう考えると、もしかしたら当時の設計者も実物を取材していたかもしれませんね(笑)


↓下面
じうこのブログ  ~宇宙戦艦ヤマト・プラモ製作記~

当然のことながら、両者の決定的な違いがある場所です。

マルイ版は、ゼンマイ走行のために、デティールが著しく省略されていますが、パネルラインのスジ彫りだけはしっかり再現されています。

逆にWAVE版では、離着陸用のジェットノズルを含めて独特な下腹部の形状がよく再現されています。

しかし、資料が少なかったこともあってか、下面本体のパネルラインのスジ彫りが省略されてしまっています(作例では、コピックの書き込みと色換えで表現しています)ので、マルイ版を参考にするのがもっともわかりやすい資料とも言えるかも知れません。


まあこれを機会に東京マルイさんも再販してくれると、両者を気兼ねなく楽しめるんですがね…


それに東京マルイさんは80年代の再販時には”空飛ぶウルトラマン”を再販してくれなかったので、それも含めてもっと組んでみたいキットです。


あとはやはりブルマァクさんに当時の金型見つけ出して再販してもらえれば言うことないんですがね(笑)


ともあれ、最新キットのWAVE版が、来月から発売になれば、もっとも手に入りやすい「マットアロー1号」のキットになりますので、そのまま作るもよし、プロップ感覚で作るもよし、はたまたゼンマイやモーターで走行可能にするもよしなので、是非手にとって見てくださいませ(宣伝!)