いよいよ9月がスタートいたしました。
日本中、毎日猛暑のエリアが多くて、
まだ鈴虫の声を涼しげに味わう時期が遠そうな感じもしますね。
さて、先日、1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催している中で、
受講者様に第15回の試験から口頭試問の時間が「9分」になっていますと共有をいただきました。
※ちなみに2級は「7分」となっています。
この記事で初めて気がついたという方は、
下記キャリアコンサルティング協議会の技能検定ホームページ「試験の形式」をご確認ください。
https://www.career-kentei.org/about/
これまでは試験官の質問も含めて10分とされていたと思いますが、
この変化にも意味があると想像します。
口頭試問で問われたことに対し、
受検者の方が長々と自分のことを話し続ける場合があったり、
改善点や気づき、できなかったことなど、
そのすべてが自身のロールプレイの出来栄えに焦点が当たっている等、
口頭試問の認識について、事例相談者との互いに起きている作用をセッションの具体性を兼ね、
簡潔に振り返る水準に届いていないことがあるからなのかもしれません。
このような背景を踏まえると、
口頭試問の時間が短縮されたことは単なる形式的な変更ではなく、
受検者に対する「振り返りの質」への問いかけとも受け取れるかもしれません。
例えば、ロールプレイの出来栄えだけでなく、
• 事例相談者との指導関係性の構築過程の質
• 事例相談者の語りに対する自身の応答の妥当性
• 指導者として意図した関わりと実際の関わりのギャップ
• 事例相談者の変化や気づきに対する自分の理解
といったような諸々の視点から、
自らの関わりを客観的に捉え直すことが求められているとも感じます。
口頭試問はただの「自己評価」ではなく、
「対人支援のプロセスを俯瞰する力」
を問う場であるという豊かな認識が、
今後ますます重要になってくるように感じます。
CVCLABでは講座の中でも、
こうした視点を意識した振り返りの方法や、
限られた時間の中で要点を整理して伝える練習を取り入れていく必要があると改めて感じています。
また今月からは、より工夫を凝らしたプログラムをご提供できるよう努めてまいります。