昨日、東京では、

第15回1級キャリアコンサルティング技能検定の実技面接試験、

その一日目が行われています。

 

ずっとこの日のために心機一転、

諸準備を重ねてこられた皆様、

また今回初めて受検された方にとっても、

とても大きなイベントだったのではないかと想像しています。

その場に立ち、全力を尽くされた皆様に心より敬意を表します。

 

昨日の面接試験を終え一夜が明け、

様々な想いを抱いていらっしゃるのではないでしょうか。

 

もしかしたら、

(思うような面接ができなかった…)

と肩を落としている方がいらっしゃるかもしれません。


この新たな一年間の努力が、30分間という時間の中で、

音を立ててガラガラと崩れてしまったかのような、

そんな虚無感に襲われている方も少なくないのかもしれません。

 

できたことよりも、できなかったことばかりが頭を巡り、

悔しさに胸が締め付けられる思いは、真剣に取り組んできた証でもあります。

 

ここで少しだけ視点を変えて、

その思うようにいかなかった…という感覚を、

ご自身の内側で深く味わってみてほしいのです。

 

もし、自分の思い描いたようなイメージ通りに進まなかったことを悔いているのだとしたら、

それは裏を返せば、目の前の事例相談者のありのままの姿よりも、

ご自身が思い描いていたプランやそれとなくの指導者として見立てが、

どこかで優先されていた瞬間があったのかもしれません。

 

相手が自由に自己を振り返り、

主体的な気づきを得るための支援をするはずだった…

しかしいつの間にか事例指導者側の意図する方向へ導こうとしていたことがあったとすれば、

それは自分自身の中に何か起こっていたのでしょうか。

 

とても大変なことなのですが、

試験の合否に関係なく振り返ること、

思い出しながら言葉を書き留めていくことは、

自己成長につながる本当に大切な作業となります。

 

事例指導者がコントロールを手放し、

相手の存在そのものに意識を向けたとき、

面接は予定調和的なものを超えた展開をみせることがあります。

 

想定外のこの瞬間や展開こそが、

相手が生き生きと語り始めた証拠であることも少なくありません。

 

ですから、イメージ通りにいかなかったことを、

単に失敗と決めつけるのではなく、

そこで何が起きていたのかを静かに問い直す姿勢こそが、

1級キャリアコンサルティング技能士として求められる原点なのだと思います。

 

検定試験の結果は誰にも分かりませんが、終わった後の姿勢いかんで、

ふと天使が微笑むような瞬間が訪れることもあります。

出来不出来の評価だけに心を奪われてへこたれてしまうよりも、

昨日のあの30分間が問いかけてきた意味を、

痛みをも含めて大切に受け容れてみてほしいと思います。

こうした省察の深さこそが、これからの指導者としての厚みとなり、

次への確かな一歩につながるはずです。