来年1月には、
第15回1級キャリアコンサルティング技能検定実技面接試験を受検される方を対象とした対策講座を開催いたします。
福岡、大阪、横浜の各会場で実際の試験同様に対面型でのプログラムを予定しており、
また、併せてオンラインでのプログラムも開催する予定です。
先日11月15日(土)の朝、受講者様の募集開始を行い、
現時点(11月17日現在)において、
・1月17日(土)福岡会場で1席
・1月18日(日)大阪会場で2席
・1月24日(土)横浜会場で1席
以上、上記の日程でお席のご準備が可能となります。
※定員になり次第、お受け付けは終了いたします。予めご了承願います。
また、オンライン講座は定員に達しております。
(受講をご希望の方には、キャンセルが発生した際、都度メールでご案内いたします。)
若干名での募集となり恐縮ですが、
上記講座にご興味のある方は、ぜひご検討いただければ幸いです。
さて、キャリアコンサルタント同士で行われる事例指導において、
よく観察されることに、
「事例に登場する相談者の問題」「事例相談者の不出来な点」
に目を奪われがちなことがあります。
この事例の相談者にどう対応すべきか、
事例相談者のどこができていなかったのか、
どのようにすれば相談者が納得したのか、
こうした議論は一見有益にも思えるかもしれません。
事例指導を受けたいとする事例相談者が、
《こんな時どうすればよかったのか》
《この事例で他にどんなやり方があったのか》
といった具合の相談内容が多いことから、
事例指導者がこうした視点に偏るのだと想像します。
ここに終始する話し合いは、表面的な事例検討のようなやり取りになり得ます。
するとその場が問題指摘の場となりやすく、
事例相談者自身の成長を支える本質的な機会を失ってしまうことにも繋がります。
事例指導の目的は、相談者の問題解決が優先的ではありません。
もちろん、クライエントへのより善い支援を目指すことには変わりありませんが、
重要な点としてそれを主体性を持って行動化していくのは、
目の前にいる事例相談者となるということです。
事例相談者の成長のきっかけは、
やはり、自らの支援方針や考え方を言語化し内省を深めることにあります。
どうしてそこでその関わりを選んだのか、
どのような思いで相談者に向き合ったのか、
その背景にある価値観や姿勢をその特別な場と器の中で事例指導者が理解し、
事例相談者へ共有し、必要に応じた緩やかな言葉をかけていく過程こそが、
キャリア形成支援の専門職としての成長を促すことにもなるのだと考えます。
1級キャリアコンサルティング技能士を目指す方にとってこの視点は欠かせないはずです。
高度な技能、高次な専門性というものは、
具体的なテクニックや知識の多さではないはず。
相談者支援の基盤となる事例相談者が備えているものを問い続ける力にほかなりません。
事例指導者の役割は、事例相談者の問題事象を探すことではなく、
その人の支援観に光を当てることにもなります。
一例ですが論述でも
「事例相談者の相談者への対応の問題は何か」といった設問がありますが、
事例記録から問題を考える際、
ただその事象だけを記録から転記しているような解答では、
問題として示していることにはならないと考えます。
事例に記されている相談者を担当したキャリアコンサルタントとしての
立場や考え方などの過程を踏まえていない、現象だけへの指摘になるからです。
これでは事例指導を受けるために
記録をまとめた事例相談者があまりに不憫ではないでしょうか。
事例の問題事象ばかりに焦点を当てる面接というものは、
「できていないところを修正する場」になりがちで、
当然、事例相談者は防衛的にならざるを得ない。
事例指導者は事例相談者が
「どんな支援を目指しているのか」
「その選択にどんな意味を込めたのか」
といったことを通じ、前のめりでない疑問を持ち、
事例相談者の考えを共有し、理解と気づきを相互で確かめ合う存在ではないでしょうか。
この姿勢が、事例相談者にとって、
自分の支援のあり方を振り返り、
未来に向けて見直すきっかけとなるのだと思います。
極端に表現すると、事例指導者は事例指導の場を、
単に事例相談者の支援方法の問題解決の場と認識しない方がいいかと思います。
事例相談者が自身の支援観を深める場であり、
専門職としてのアイデンティティを育む場ではないかと考えます。
事例指導者として、あるいは同じキャリア形成支援者として、
「問題をどう解決するか」ではなく、
「どんな支援を目指すのか」を問い続ける姿勢を持ちたいところ。
これがキャリア形成支援の質を高め、
相談者の可能性を広げるための道にもなるのではないかと思います。