毎日暑い日が続いていますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、昨日まで出張だったので、
あれこれと振り返ることが多くてブログ記事の更新をつい失念しておりました…汗
さて、先日キャリアコンサルティング協議会の技能検定ホームページに、
2025年度前期の「実技試験に関する試験官から観た受検者の傾向」がアップされました。
※第34回2級キャリアコンサルティング技能検定実技(論述・面接)試験が該当します。
https://www.career-kentei.org/info/29179/
※キャリアコンサルティング協議会技能検定試験ホームページ
第15回1級キャリアコンサルティング技能検定試験を受検される予定の方は、
この内容もじっくり読み、ご自身の中で気づくことを書き出してみることが大切かと思います。
一例ですが、論述について、
「問題は何か」
と問われて、〇〇不足といったような概念的な記述が依然として目立つ…
といった指摘があります。
受検者の方々にこうした解答表現が続くのは、
論述解答の書き方教室的な教示等によるものの影響があるのかもしれません。
そして、そうしたやり方で私は合格したと誇張する方もいらっしゃるようにも思います。
もちろん、受検者の方が、そうした書き方・やり方に納得されているからこそ、
そのままのアウトプットになるのかもしれません。
ただ、その通りにやること(書くこと)ができたとしても、
結果がついてくる試験ではないということも理解しておく必要があるようにも感じます。
問題は何かという問いに対して
「粗探しのような解答もあった」
という指摘も響きます。
キャリアコンサルタントとしてどう捉えたかという支援に重要なポイントが示されていなければ、
問題を指摘してもキャリア形成支援にならないと思うのです。
この「どう捉えたか」という意味を、
問題の捉え方だと考えている場合、
指摘モードが発動しやすいのではないでしょうか。
キャリアコンサルタントとしてどう捉えたかというのは、
あくまで相手(相談者)固有の持ち味や特徴、
その傾向が、相談者自身のお困りごとにどうリンクしているのか、
何が起きているのかをしっかりとみていくことではないかと考えます。
事柄や状況から問題と思われるものを列挙したところで、
キャリア形成支援のプロセスにはならないと思うのです。
そして、実はこうしたことは、
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(論述・面接)試験でもつながりがあります。
だからこそ、今の段階から自身の感覚を研ぎ澄ませるような実践的な取り組みを重ねていくことが、
後の支援場面や試験において確かな力となって表れてくるはずです。