明後日(8月9日)、
日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催の特別講座にオンライン登壇いたします。
当日は1級キャリアコンサルティング技能検定実技論述試験における
「本質理解」と「構造的な考察力」を養っていくことを目的に、
事例指導実践力の向上、キャリアコンサルティング力向上に向けてプログラム構成しています。
1級論述過去問を活用し段階的な思考プロセスの整理をしていくのですが、
講座受講者様同士でのワーク等を通じ、それぞれの内省と多角的視点の深化、
また「事例指導の構造」に関するフレーム図の活用による各問の位置づけの可視化を行います。
1級受検者の皆様、また1級ホルダーの方の事例指導者視点を養い、
1級に求められる「専門性の抽象化と応用力」を育む設計となるよう創意工夫を施しています。
一部を概要をご紹介すると下記のようになります。
まず、一つ目ですが、
講座構成面の工夫として、問1〜問5を3つの実践的なワークに分けて対応します。
1級論述では、「キャリアコンサルタント視点」だけでなく、
「事例相談者視点の把握」と「事例指導者視点」が重要にもなるため、
各ワークで事例に関する整理→統合→再構成という流れを取っている点がポイントになります。
受講者様が混乱しやすい設問の違い等を明確にしていく意図も盛り込んでいます。
2つ目は、事例指導フレーム図の活用があります。
「事例指導の構造」に対応箇所を示すという工夫をしていて、
受講者様が「今どこを議論しているのか」を認識できるよう視覚的なナビゲーションを工夫して示したいと思います。
「各問をどのようにマッピングできそうか」
「事例指導上どこを起点にすると展開しやすいか」
など、複数の着眼点を照らし合わせていくことで柔軟性と理解が深まるかと思います。
3つ目として、論述設問への思考導線の強化があります。
各設問に対し、
「事例指導者視点」と「CL視点」「CC視点」
を行き来させるように設計していて、
1級に求められる視座の高低や俯瞰性を体験的に学ぶ構造にしています。
さらに「問3(ネットワーク)」の重要性を独立的なワークにしていることもその一つです。
割と軽視されがちな設問かもしれませんが、CLの環境や連携視点の評価配点が高く、
事例指導支援のコーディネート力を問われる設問として重点化することが重要です。
講座では、解答テクニック等を超え、
1級に必要な視点の切り替え・論理構造の把握・関係性の理解・支援方略の選定と根拠づけを丁寧に受講者様に体験していただく内容にできるように心掛けています。
1級レベルの専門性と実践力が育つ、
そうした場が1級の試験対策にも極めて有効であると考えています。
明後日(8月9日)、JCCのオンライン講座でお会いする方、
そしてその翌日(8月10日)、CVCLAB主催の福岡会場対面型講座でお会いする方、
上記のような点を少し意識いただくと、また違う感覚が生まれ、面白くなるところもあるかと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。