本日は横浜で、1級キャリアコンサルティング技能検定 実技(論述・面接)試験対策講座を開催いたします。
今日の横浜は、昨日とはうって変わって、真夏が戻ってきたような気候ですね。
※昨日は一日、とても過ごしやすかったのですが…。
ご参加いただける皆さま、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回の記事タイトルは、
少し複雑そうな表現になっていますが、とても大切な視点だと思っています。
CVCLABの講座では、
「事例指導者は、事例相談者の自らの成長を促すために、適切な問いを投げかけることが求められる。
ただし、その問いかけが意図的すぎる場合、事例相談者が本来得られるはずの純粋な気づきを妨げてしまうことがある。」
といったことを、よくお伝えしています。
ここでいう「問いかけが意図的すぎる」とは、
「問いに意図があってはならない」という意味ではありません。
そのように受け取られることもあるようですが、それでは本質から外れてしまいます。
そもそも、人との対話を深めていくうえで、
まったく意図のない問いかけは、むしろ不自然なものかもしれません。
ただし、多くの場合、
その意図が相手に伝わらないまま問いかけてしまうから、受け取る側としては、
「どうしてそんなことを聞かれるのだろう?」
「なぜ今、それに答える必要があるのだろう?」
といった疑問や戸惑いが生まれてくるのです。
たとえば、事例指導者がケース記録の内容を知りたいと考えて、
「ケースを説明してもらえますか?」
と声をかけたとします。
これを受けた事例相談者からすれば、
(せっかくまとめてきたケース記録なのに、読んでもらえていないのかな?)
(書いてあることを、また口頭で説明しろってこと?)
といった気持ちになるかもしれません。
そのとき、事例相談者の表情が曇ったり、反応が素っ気なくなったりすると、
事例指導者側からは「反抗的な態度」に見えてしまうこともあります。
一方で、同じ意図をもった問いかけでも、次のような言い方ができるかもしれません。
「このケースをまとめてみたことで、ここで改めて面談の内容を振り返ると、ご自身の中で新たな発見があるかもしれませんね。」
このような問いかけであれば、事例相談者にとっても意図がわかりやすく、
「なるほど」と受け取りやすくなるのではないでしょうか。
つまり、「問いに意図があること」自体が問題なのではなく、
その意図が、相手にとって心地よく、意味のあるものであること。
そして、その意図が、きちんと伝わっているかどうかが大切なのだと思います。
意図は隠すものではなく、共有すべきもの。
決して、指導者の都合で問いかけをコントロールするのではなく、
事例相談者の気づきを促すためにこそ、丁寧に意図を込めたいものですね。