いよいよ6月も最終日となりました。本当に月日が経つのは早いものです。
明日からは令和7年後半がスタートしますね。
本日は平日ですが、横浜で6月のCVCLAB1級対策講座プログラム最終日となります。
ご予約いただいた方、会場までお気をつけてお越し願います。
皆様とお会いできることを楽しみにしています。
さて、6月の講座では、
講座後半で「対話による意味づけと振り返り」というテーマを扱いました。
一昨日と昨日の2日間、受講者の皆様の反応等を観察していて、
あるポイントに深く心を動かされていた様子が印象的でした。
特に、
「同じ経験でも、語り方が変わると意味が変わる」
「あのとき何が起きたかよりも、自分をどう感じていたかが大切」
という話に、大きくうなずいたり、ペンを止めて考え込んだりする姿がありました。
それは、出来事そのものではなく、
それをどう語るか、そしてどう聴かれるかによって、
その経験の意味が変わってくるということ。
語る人の内面にある価値観や大切にしているものに自ら気づいていくプロセスが、
学びの中核であることが伝わっていたように思います。
これは事例指導というプロとプロ同士が行うセッションでは、
よい意味でクライエント支援とは異なる感覚もあるのだと思います。
また、「振り返りは過去を分析することではなく、これからの自分をつくる営みである」
といった視点にも、多くの方が深く頷いていたのが印象に残りました。
講義の中では「正しい判断をする」ことよりも、
「自分がなぜその選択をしたのか、そこにある理由に丁寧に耳を傾けること」が、
キャリア支援においても、事例指導者の自己の洞察においても大切だとお伝えしたところ、
受講者様の表情から、そうした言葉にも刺激を受け、
腑に落ちていくような感触があったのではないかと想像しています。
知識や理論を伝えること以上に、
「語ること」「聴かれること」が持つ力に気づき、
それを自分自身の経験に照らし合わせていく時間こそが、
受講者様にとっての本当の学びになっていたのではないかと感じます。
一人ひとりが、自分の語りの奥にある「思い」や「意味」に、
少しでも触れられていたとしたら、それはこの講座の何よりの価値だったと感じています。