本日から月曜日まで横浜へ出張です。
いつものように朝イチの飛行機で福岡を発ちました。
あらためて思うことに、
今は本当に早朝から多くの人が活動していて、
飛行機も常に8割以上の席が埋まっている感じです。
国内大手航空会社2社さんの決算予想の発表などをみていても、過去にない規模での売上だとか…。
旅行や宿泊関連の業者さんはコロナ禍の状況から脱したといっても過言ではないのかもしれませんね。
さてさて、
明日から2日間、横浜で1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたします。
横浜の会場にお越しいただく方は会場までお気をつけてご移動ください。
特に明日は予報からしても少し肌寒いかもしれませんね。
本日のブログ記事ですが、
タイトルの通り、試験対策講座あるある…
というか、
キャリアコンサルタント同士での学びの場でよく出会うお話に焦点を当てて考えてみます。
事例相談者の相談者(クライエント)への対応の問題等を事例指導者(受検者)が見立てる際、
「ここでこんな応答しているからきいてもらった感じがしないよね」
「気持ちがきけてないよ。せっかくここでクライエントが気持ちを言葉にしているのに、それを深めていない」
といったように、
まるで《感情がきけていない》ことがダメだと決めつけたような話し合いをしていることがあります。
かくいう私もそのようなことがありました…汗
つまりまだ言葉になっていない気持ち、
クライエントの内側に隠れているなにかをききだせていないことが、
あたかも問題であるかのようにジャッジすることがあります。
そうなると「傾聴」ができていない…
となるわけですよね。
また
(それを論述に解答して私は1級合格したよ!)
と豪語する場合があるから誤解を招きやすくなる。
本来であれば、論述で事例を読むときも、
そしてロールプレイで事例相談者の話をきくときも、
お互いの対話の流れのようなものが大切であるにもかかわらず、
わりとツッコミやすい「あるある」的な視点に留まり、
理屈や決まりごとのようなもの(これが理論だったりもする)に当てはめるようにして、
型のように処理していこうとしているケースがあります。
それがおさまりやすい…のかもしれません。
本来実技であれば、論述においても、
事例相談者と相談者の間でおこなわれていることが自然な流れにあるものと、
どこか操作的に別の流れに持っていこうとしている箇所があったとします。
それは事例相談者の専門家としての欲や使命、
神聖化したもの等から来ているのかもしれませんよね。
そうした背景にありそうなものを理解していくことを大切にしたいところです。
これらは事例によって全て異なり、事例の事実や事柄などではなく、
事例相談者という一人のキャリアコンサルタントに視線を向けることが必要なのだと思います。
事例指導者がどこかへ持っていこうとしないで、
まるで予期していなかったところで、
ふっとアウトプットされてくることをイメージしていく。
この積み重ねが、実は論述での解答だったり、
面接での方向づけされていない自由で意義のある対話というものに発展するのではないでしょうか。
情報をいくら集めてキャリア理論などに当てはめても、
それは実技にはならないように思います。
もし仮にそうした方向づけのようなことが適切なのであれば、
生成AIでよいのではないかと感じますし、
大抵のキャリアコンサルタントが同じような視点から同じ類の解答ができるでしょう。
それではなんだかもったいなく、また事例相談者にとっても相談者にとっても残念だと感じます。
論述も面接も実技なのですから、自然な流れに乗りたいところです。