す本日は放送大学大学院のオリエンテーション。
実は、放送大学にこれまで4年間所属していたのに本部に来たのははじめてなのです。
この4月から社会人大学院生として学びをスタートしています。
今日もお天気は快晴。
所々に桜が咲いていて、とても心地のよい日でした。
放送大学本部の最寄駅には幕張駅や海浜幕張駅があるのですが、
私は千葉駅から幕張駅を利用し、歩いてまいりました。
幕張駅、レトロな感じが好きです^ ^
一方、海浜幕張駅はリニューアルなどがあり綺麗で先進的なイメージがありますよね。
幕張駅と海浜幕張駅が全く違うということは知らない方も多いのかもしれません。
それにしても、幕張とか海浜幕張という響き…
なんとなくだだっ広い土地、というイメージがあるのは、
やはり幕張メッセなど巨大なイベント会場の映像が焼きついているからかもしれません。
確か、キャリアコンサルタントのセミナーなどもありましたし、
幕張は大々的な就活イベントなんかも頻繁に行われています。
私はこれまでなんとなくご縁があるようで、然程来ることがありませんでしたが、
これからは少し増えるのかな…と感じています。
さて、今日の記事タイトルについて書いてみます。
キャリア形成支援において考えるとき、
個の問題は、その人を取り巻く環境の問題、
ひいては社会にも問題があるという考えがあります。
…というか、それを意識するのは当然、
と思われていることもあるかと想像します。
ただ、現場にいると、
環境の問題、社会の問題だとして個の支援を考えるということは、現実から乖離することもあります。
つまり、相談者(クライエント)自身も環境や社会に目を向けられた支援を求めているわけではないことも多く、
何はともあれ、今自分が悩んでいることを聞いて欲しいことがあるのです。
しかし、キャリアコンサルタントの学びの場では、キャリア形成支援を考える際、
多くは個の問題をその人だけの問題とせず、
諸環境、そして社会の問題を併せて意識する…
とメッセージを受けることは多いものです。
それどころか、
個は社会とのつながりの中で生きているとか、
個の視点と組織の視点のバランスを…
ということをいいながらも、
結局のところ組織の視点に偏っている場合もあるのかもしれません。
これこそ現実離れしていることがある。
※組織環境やシステムへの働きかけ、社会の課題等への働きかけに注目することを否定しているのではありません。
キャリア形成支援の現場では、
目の前の個人が「今、自分が困っていること」
「自分の言葉で語りたいこと」を真剣に聞いてもらえることを何より求めている場合があります。
それを本気で聴いてもらえないまま、
仮に社会構造や環境要因の話を持ち出されても、
「そんなことはどうでもいい」
と感じる人も少なくないでしょう。
かえって、そんな余計なことは支援上考えないで欲しいとするクラエイントもいます。
ただ、教育者等、専門的な知見者等の立場からは、
個の問題を個だけの責任にしないように、
個を取り巻く環境や構造に目を向けさせることで、
クライエントが「自分の問題ではなかったんだ」と気づける力を提供しようとしているのかもしれません。
ただ、それがクライエントへのキャリア形成支援とどうつながるかを考えないまま発信されると、
理論と実践が乖離してしまい、キャリア形成支援者としても
「それって本当に役に立つの?」と感じてしまうこともあるかもしれません。
支援の現場では、まずは「目の前の人の語りを尊重し今の悩みを一緒に考える」ことが出発点になります。
そのうえで、必要に応じ、背景にある社会的要因や環境にも一緒に目を向けていく、
という順番も大切なのかもしれません。
同時に意識する、ということでは、目の前の人への集中力が欠けます。
このような違和感や葛藤を抱えているキャリアコンサルタントの声こそ、
実は学問と実践をつなぐ大事な材料になるのだと思うことがあります。
キャリア形成支援者としてその時々の実践家としての感覚を大切にしたいと思うのです。
どうにもならないことはあるものです。
話しをしている目の前の人と本当の対話を重ねていくことがどれだけ大事なことか、
その人のキャリア形成支援に携わるうえで考えを深めていきたいものです。