今朝、東京のニュースで、
本日か明日には桜が開花するのではないかと言われていました。
私が住む福岡でも同じ予報のようです。
昼過ぎの便で福岡へ帰るので、到着する頃には、
もしかしたら何輪かの春の心が開いているのではないかと思いとても楽しみです。
「寄り道をしながら進んでまいりましょう。」
昨日、学位記授与式で、
知り合いの先生からいただいたメッセージです。
放送大学では多くの様々な社会人が学びを重ねていますが、
中には大学の教授も自己研鑽の一環として放送大学の授業を選択している方もいらっしゃいます。
同じ学び仲間としていただいたありがたいメッセージでした。
学位記授与式に参加して、
午後からは筑波大学東京キャンパスへ移動いたしました。
最寄駅は「茗荷谷駅」。
ここに来るたび、私がルーティンで通っているお店があります。
それがここ!
そう!
牛丼太郎の「牛」の文字が消された「丼太郎」です。
※以前からブログを読んでいただいている方はこのお店のことはご存知かと思います…^ ^
店名にもストーリーがありますので興味のある方は調べてみてください。
定番のこれ。
一見、一般的なチェーン店の牛丼に見えるかもしれませんがとんでもない。
手作り感満載で美味です。
勿論お味噌汁もインスタントではなく手作り。
この時代の中でも400円もしないのですから、
ぜひ一度は味わっていただきたいもの。
このお店、以前、岡田昌毅先生もおひとりで利用されてましたよ。
※きっと今でも時々行かれてるのではないでしょうか。
腹ごしらえをした後、
筑波大学東京キャンパスの建物の中に入ると飛び込んできたメッセージ。
岡田昌毅先生の最終講義のテーマが掲げられていました。
200名ほど入ることのできる会場が予約でいっぱいになっていて、
同時にオンラインでも100名ほどの方が受講されていたようです。
私は少し早めに会場へ入り、
岡田先生とすれ違う機会があったので一言ご挨拶ができましたが、
あれよあれよという間に会場が混み合ってきたため、
多くの方は岡田先生にご挨拶したくてもご迷惑になるのでは…
とおそらく遠慮されていたのではないかと。
岡田先生のファン層は振る舞いがどこかおしとやかな感じがします。
会場には、
愛知みずほ大学・名古屋大学名誉教授の金井篤子先生がご臨席されていました。
実は、
昨年私が書き上げた放送大学の卒業研究論文の副査が、
なんと、岩永雅也先生(放送大学長)だったのです。
※びっくりしましたが貴重な経験になりました。
その論文面接(論文口頭諮問)で岩永先生から
「小林さん、来年(2025年度)からオンラインで『現代のキャリアコンサルティング』という授業が始まるので、それを観てぜひレポートをください。
名古屋大学名誉教授の金井篤子先生にお願いしている講義だから、ぜひ受けてみてくださいね。」
とお土産をいただいたのです。
このとき、私は金井先生について名前しか知らなかったのですが、
これをきっかけに金井先生の幾つかの文献を読み、
いつかお会いできる機会があれば…とぼんやりと考えていたところでした。
そして昨日、
偶然にも直接お会いできる機会が訪れたのです。
本当にびっくりでした。岡田先生のおかげですね。
岡田先生の講義が終わってからまもなく、
金井先生のところへ伺い名刺交換をさせていただきました。
岩永先生からのメッセージなどを含め少し立ち話をしてくださりました。
とても優しく柔らかい印象の先生です。
これから積極的に連絡をして、
できれば大学院での調査研究などについて色々相談をしたいと思っています。
さて、今回は人の学びにつながる記事タイトルなのですが、
1級キャリアコンサルティング技能検定試験に挑戦し続けている方にも、
ぜひ読んでいただきたいと思いブログにいたします。
私たちは過去にさまざまな選択をし、
それによって現在の自分が形作られています。
これはキャリアコンサルタントが、
基礎として学ぶ基盤にもなるところかもしれません。
ときに「あのとき違う選択をしていれば」
と後悔することもあるかもしれません。
また、過去の失敗や挫折を思い出し自信を失うこともあるかも。
学びとは、単なる知識の蓄積ではなく、自分の経験を新たな視点で捉え直し、
そこから意味を見出す行為であり、成人学習の土台ともなります。
そしてこれは結果として過去の出来事を、
肯定することにつながるのではないかと思うのです。
たとえば、
仕事で大きな失敗をした人が、その経験を踏まえて新たなスキル等を習得し、
同じような状況の中でうまく対処できるようになったとき、
その失敗はもはや単なる失敗ではなく学びの機会だったと解釈できるようになるでしょう。
あるいは人間関係のトラブルを経験した人が、
心理学やコミュニケーションの技法を学ぶことで、
当時の自分の未熟さや相手の諸事情等を理解しようと考えられ、
過去の出来事を「無駄な苦労」「無駄な努力」ではなく
「成長の糧」だったと思えるようになったとしたら、
それは過去を肯定することにほかなりません。
実際、私たちキャリアコンサルタントがクライエントから相談をいただく内容には、
多くの場合、キャリアの転機に立たされる人がいると思います。
そして「この選択は間違いだったのではないか」
と悩む場面は少なくありません。
仮にここで新たな分野を学び、視野が広がることで、
「あの経験があったからこそ、今こうして新しい道に進めるのだ」
と思えるようになることも多いのかもしれません。
たとえ当時は思い描いた未来とは違ったとしても、
そのときの決断が今につながっていることを理解できれば、
過去の自分を責める気持ちは和らぎ、
自分の歩んできた道を肯定することができるのかもしれないのです。
こうした視点を持てることは、
単に過去の出来事の意味を変えるだけでなく、
未来への姿勢にも影響を与えるものであり、
過去に対する肯定感が高まれば、それだけ新たな挑戦への不安も和らぎ、
今後どんな困難に直面しても、
「これもいつか学びに変わる」
と思えることで、より前向きに人生を歩むことができるのかもしれないのです。
実際に過去の出来事が肯定されると、
人は自己否定に陥りにくくなり、
自分自身をより大切にできるようになります。
その積み重ねがより充実した人生につながるのではないかと思うのです。
学びとは決して過去をやり直す手段ではなく、
過去の出来事を新たな意味づけによって受け入れ、
肯定するためのものなのだと考えることができます。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験を受けて合格するというひとつの目標は、
ご自身の中でどのような意味を持つことになり、
また、今学び続けていくことは、
「自分の歩んできた道を肯定する」ことにもなるのではないかと思います。
1級に必ず合格すると決めたのであれば、
今の努力が自分にとってかけがえのない学びと経験であると肯定できるよう、
積み重ねていってほしいと思います。