一昨日、このブログでご案内をいたしました
「1級 事例指導面接オンライン公開セッションイベント」について、
早速、ご予約いただいた方、どうもありがとうございました。
ご参加について諸々ご検討いただいた方にも重ねて御礼申し上げます。
本イベントは一昨年前から始めた企画なのですが、
今年も多くの方に関心を寄せていただいており、
数日間でたくさんのお申し込みをいただきました。
どうもありがとうございます。
ご予約くださった方の中には1級ホルダーの方にも複数お申し込みをいただいております。
1級を目指す方、目指している方にとっても、
諸々刺激を得られる機会になるのではないかとワクワクいたします。
イベント日の3月29日は、
来る3月19日に予定されている第14回1級合格発表から10日間ほど時間が経っているため、
イベントにお申し込みいただいた方の中には、
1級合格ホヤホヤの方も多々いらっしゃるのではないかと想像しています^ ^
また、思うような結果ではなかったという方にとっても、
イベント当日での学びや出会いが、
その方にとって次なるステップに向き合うための、
ひとつの機会とパワーにつながればと考えています。
イベントは、おかげさまであと7席で満席です。
※オンライン形式ではございますが、イベントの性質上、定員数がございます。
まだお申し込みをされていない方で、
当日ご都合のよい方、是非ともご検討ください。
※下記の通り先日ご案内いたしましたブログ記事URLを貼り付けておきます。
https://ameblo.jp/cvclab/entry-12888723166.html
皆様とリアルな学びを重ねていけることを楽しみにしています。
さて、今回の記事では、
事例相談者の考える力を醸成するという視点から書いてみたいと思います。
実践家の方々とスーパービジョンを実施していく過程において学んできたことは、
指導者の認識や態度として重要なのは、
バイジーや事例相談者の自らの気づきを支えつつ、
その人の専門家としてのより善き成長をサポートするという点にあり、
指導者が直接的な問題解決を担うものではないということです。
だからこそ事例指導でもスーパービジョンでも、
指導側の役割を担う者が「すごくできる人」でなければならないわけではありません。
自分(事例指導者)が事例相談者の問題を特定し、
それを解決するために指導者が存在していると考えていることもあるかもしれません。
この場合、ほぼ確実に事例相談者と事例指導者との関係性が崩れたり、
支援の手立てや方法論ばかりに焦点が当たり、
学びの場であるはずなのに、互いに議論が噛み合わなくなり、
対立的な展開になるケースも少なくありません。
面接終了間際、事例指導者の力づくによる説得時間となっていることなども観察します。
事例相談者の「実践力向上」を目的として行われる学習の場であるので、
事例相談者が考える力を醸成するという場を事例指導者が創造していくような工夫が必須です。
その下支えになるのが事例相談者と事例指導者の関係性です。
事例指導者の態度が、相手への理解に関して深ければ深いほど、
共感的な理解というものが醸成されていくはず。
事例相談者からしてみれば、
だからこそ、安心できる場となり、事例内容を素直に振り返ることができます。
具体的にどんな現象や事象に焦点化してみたいのか、
どんなことが明確になると良さそうか、
自由に感じたことを言葉にできるからこそ、二人の関係性がダイナミックに変容し、
その進捗状況によっては取り扱われていく焦点が変わってくることもあります。
つまり、こうした変容は、
事例指導者の技量によって、またセンスによって、
今ここでの介入の深さや角度、その効果がまるで異なります。
少なくとも、事例指導者の技量とは、
「すごい人」ではなく、
常に基本を磨き続けている人、センスを磨こうと努力している人、
そして何より人間観を磨く努力をしている人にもなるのかもしれません。
目の前の事例相談者の考える力を醸成させる影響を持てる指導者は、
指導者自身が日々「考える」ことが本質を掴むことになることを知っているのかもしれません。